10日前の12月3日に、我が家の愛犬ハナは14歳と7か月の生涯を我が家の庭で終えました。悲しみはもちろんありますが、天寿を全うした安らかな死だったので、喜びの方が大きいのです。人間に例えると90歳以上の年齢ではないでしょうか。
この写真はハナが我が家に来た時のものですが、生後8週間です。全ての子犬がそうであるように、ハナもとてもかわいい子犬でした。
日本生まれの柴犬の両親の元にパースで生まれたハナは、我が家の番犬として、また子供たちの良き友達でした。
我が家の30坪ほどの芝生の中庭を、自分の領土として一度も鎖に繋がれることなく自由にすごすことができたのですから、ハナの生活環境は抜群でした。
毎日近くの公園に散歩に行くのですが、柴犬はパースでは珍しいのでよく犬の種類を聞かれました。西洋犬はひとなつっこく犬同士もすぐに仲良くなるのですが、ハナは他の犬とはなかなかなじもうとしませんでした。でもその姿が凛としており、それが自慢でもありました。
ハナの遺体は掛かり付けの獣医に頼んで火葬にしてもらい、昨日遺灰を引き取りにいきました。その費用は220ドル(約1万8千円)で、妥当な価格だと思いました。
遺灰はハナが生涯をすごした庭と、毎日散歩をした公園に散布しようと思っています。
一昨日、近くの園芸店でバラの花を一本買ってきて庭に植えました。ハナの遺灰はそのバラの周りにまいてやりましょう。
ハナの最後の6カ月間は、耳が聞こえない、目が見えない、リューマチで歩行が困難でそれに痴呆が加わるという悪条件でしたが、けなげにも自分の領土である中庭の視察は最後の日まで欠かすことなく行い、食欲も最後の日までありました。