オーストラリアでは1月26日が建国記念日の祝日ということで各地で花火大会などの催しがありました。建国記念日はシドニー近郊での入植が開始された日を記念したものですが、先住民であるアボリジニーにとっては英国の侵略開始の日で、言わば”侵略記念日”なのです。
今年の建国記念日では、アボリジニーが入植者達に略奪された土地や権利を奪還するための抗議デモがキャンベラで行われ、ギラード首相がデモ隊に襲われそうになったのです。
パースでも先週、州知事がデモ隊に囲まれて緊急避難を余儀なくされました。西豪州の入植がはじまった1829年時は、パースがある西豪州の南西部にはNoongar というアボリジニー部族が住んでいました。今回のデモでは彼らの土地所有権と賠償を求めているようです。
アボリジニーはオーストラリアの先住民として4万5千年も前から住んでいるのですが、酒を造る技術は持っていなかったのです。そのためにアルコールに対する抗体というか免疫がもともとなく、お酒に弱いとのことです。街中でお酒に酔ってフラフラしているアボリジニーを見かけることがあるのはそのためでしょう。