(パース・マンガ日記)


オーストラリアでは船でやってくる難民(ボートピープル)の対処方法がここ数年、大きな社会問題となっています。この10日間でも二つの船で約150人の難民を乗せてやってきました。彼らは収容所に送られ、難民として認められるかどうかの手続きをするのですが、この作業には長い時間と多くのコストがかかるのです。


オーストラリアは我々がここに来た23年前には日本に比べて住宅や物価が安く住みやすい国だなー、と思いましたが。物価は年々高くなり、住宅価格は今や日本の方が安いほどで、オーストラリアは昔ほど住みやすい国とは言えなくなりました。でも難民にとってはオーストラリアは理想の国に見えるのでしょうね。


オーストラリア政府はボートピープルを阻止する方法をいろいろと検討していますが、まだ解決策は見当たらないようです。




「皆さん、オーストラリアはひどい国ですよ。物価や住宅価格は高く、それに民族的な差別は存在します。それにハエが多く、洪水や山火事も頻繁に発生します、今からでも遅くありません、母国に引き返してはどうですか!」


オーストラリア・パース在住漫画家のブログ-57