先日 下記のCARTOON MOVEMENTというサイトで面白い政治漫画を見つけたので添付します。

 

 

 

作: Dick Wright (アメリカの漫画家)

 

(言葉の日本語訳)

バイデンと思われる人: 「出馬を辞退、とんでもない! 私へのこの応援の多さを見ろ」

側近と思われる人  : 「先生、これは(敵対する)共和党の人たちですよ」

(注:民主党のバイデンが大統領選に出馬すると共和党に有利だと思われるので、共和党がバイデン出馬を応援している様子)

 

漫画の中の人々は、大統領選への出馬を辞退するよう圧力があるバイデンを応援しているわけですが、これはほめて相手をダメにしてしまう、いわゆる”ほめ殺し”ではないでしょうか。

 

私はこの漫画の”ほめ殺し”を見て、40年以上も前にベストセラーになった、日本を称賛した本「ジャパン アズ ナンバーワン」を思い出しました。

 

褒められると日本人特有の謙遜で、こう答えるでしょうが、

 

人間は褒められると嬉しいもので、こんな風に自惚れてしまうことは十分ありえます。

 

 

褒めた方の、もくろみは見事に当たり、日本人のおごりや自惚れのおかげで、1990年代からの”失われた30年”の出現となったのかもしれません。

 

話をバイデンと大統領選に戻すと、こんな筋書きも考えられます。

 

 

 

アメリカ大統領選の投票率は60%台とのことなので、30%強の人が投票していないわけで、この中の民主党支持者が、危機感から投票すれば不利が予想されているバイデンの勝利もあり得るのではと思います。そう考えると、バイデンの出馬辞退騒動は、彼と民主党の演技なのかもしれませんね。

 

いずれにしても、毎回アメリカの大統領選挙は、野次馬にとっては、面白い見せ物として見逃せません。

 

「登山の目標は山頂と決まっている。しかし、人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の、山の中にある」

  吉川英治 (1892-19620)