【ネパール】
・ネパールまでの機中、相方の中林がネパール人向けの入国カードを渡される笑
・機内のネパール人から笑いながら「あんたはネパールのチベット人に似ているんだよ笑」と言われる。
・そう、ネパールはチベット人の国でもあるのです。
・中国が散々いじめてるチベットだけど、その南部、ヒマラヤの南側のチベット人の土地にある国です。
・ネパールにはお昼頃到着。
・ネパールビザは空港でも取得可能。
・さすが観光立国、というか観光しか産業が無いネパール、バングラデシュと違って入国管理官の態度がかなり良い。

・空港をでたら、とりあえずゲストハウスの客引きに捕まってみて、安宿街へ行くことに。
・で、その客引きにはホテルブルーホライズンなるところに連れて行かれた。
・1泊15ドルのところを13ドルにするとのこと。
・中林はそれで満足してたようなのだけど、自分はそもそもこのゲストハウスに泊まるのが嫌で、本当はフジゲストハウスっていう日本人に有名なゲストハウスに泊まりたいと考えていた。
・てなことで自分がごねてたら、いつの間にか12ドルに値が下がり、さらに10ドルになってた。
・別に値段に不満があるわけではないのにこんなに値段が下がってしまったので、せっかくだからここに泊まることに。
・ちなみにこの部屋の前がテラスになってて、そこでいつもインド在住イギリス人のおっさん(ジャンキー)が酔っぱらってた。
・まあ宿自体は悪くはないとこだった。
・この宿のレセプションで自分たちをずっと対応してた人がガネシャという人物だったので、これまたこの宿はガネシャハウスと呼ぶことに勝手に決定。
・だけどこの宿、旅行会社の経営する宿だった。
・てなことでほぼ強制的に旅行会社に連れて行かれる。
・そこで提示されたのは3泊4日のカトマンズ周辺ショートトレッキングツアー。
・ネパールの山村を廻り、カースト制とかネパールの実態を学ぶ、というスタディーツアーみたいな内容。
・中林はこのスタディーツアーみたいな内容に惹かれてかなり乗り気だったのだけど、ここでもわたくし、ごねる笑
・まず料金が300ドル(3万円!)と高額で、今後の旅の資金が本当にヤバくなる可能性がある。
・そしてそれよりも、バックパッカーをやってる身として、ツアーに頼ってしまうのがなんか負けた気分で嫌だった。
・そんなこんなでゴネてたらまたいつの間にか料金が275ドルになっていて、結局中林に説得されてツアーでショートトレッキング行くことに。

・翌日ガイドのエカ(英語しか喋れない)が迎えにきて、カトマンズ郊外まで連れて行かれ、ショートトレッキング開始。
・しかしこれからがリアルに地獄の始まりだった。
・そもそも自分ら2人ともバングラデシュからの食生活が身体に合わず、腹の調子がおかしい。
・当然体調不良。
・何千段とあろうかというような階段で、まずわたくしがバテ始める。
・なんとかその階段を登りきり、国立公園の入域ゲートまでたどり着く。
・ここでわたくしリバース。ゲロゲロです。
・中林もこの辺で隊長がヤバくなり、トイレへ。
・そこで悲しいお知らせが。
・なんとこのトイレ、ボットン便所な上に紙がない。
・ちなみにアジアでは紙がないのは当たり前で、タイのような先進国では小型シャワーのようなものでケツに水をあてて綺麗にします。手動ウォシュレットと考えてみてください。
・だがここはネパール。そんな物あるわけない。あるのはバケツに入った水のみ。
・覚悟はしていたが中林のあと、わたくしも初体験。手でケツを洗う。ウンコを落とす。
・汚いはなしで申し訳ないけど、ここで皆さんにも関係ある重大なことに気づいたので教えときます。
・下痢というのは意外とケツの広範囲に飛び散っているのです。前の方とか、後ろの方とか。
・日本では紙で拭くのであまりわかりませんが、直接手で洗うとよくわかる。
・つまり日本で下痢のとき、普通のウンコのような感覚で紙で拭くと、飛び散ったとこが拭ききれていない可能性があるのです!!
・みなさま下痢の時は十分にお気をつけ下さいm(_|_)m

・話がそれました。戻します。
・国立公園入域後は、ほんとRPGの世界を旅しているかのようだった。
・疲れたら途中の民家で休み(断り無しでも普通に中に入れてくれる!)、現地のハイキング客と徒党を組んで歩いたり。
・そこで気づいたのだけど、現地人は本当に汗をかかない。
・そして山ヒルがとんでもなく多い。
・何度となく吸い付かれ、血を吸われたことか。
・足とかを吸われて血がでて傷つくわけで、本気で破傷風とかの病気が心配でした。
・でもって雨が降ってきやがる。
・当然のごとく風邪をひく。
・この日の最後の方は本当に地獄だった。疲労と体調不良と、重い荷物と。
・やっとの思いで今夜の宿泊場所、チシャパニ村の山荘に到着。
・もちろんシャワーなんて付いてない。トイレもさっきと同様、お手てでばしゃばしゃタイプ。
・この山荘で一緒だった欧米人ご一行は、完全な登山スタイル、フル装備だった。
・わたくしたちみたいなスニーカーに雨がっぱのようなのは、完全にアホなことに気づいた。富士山に雨がっぱ一枚で登ってしまうようなバカ外人と同じことを、今自分たちはしていた。
・このショートトレッキングツアーの先行きが本当に怖くなり、中林と協議のうえ、ガイドのエカに、最終目的地のナガルコットまで車で行ってしまい、ナガルコットで2泊できないか、ということを相談してみる。
・しかし悲しい返答が。今は雨期で道が悪いから車は出せない。バイクなら行けるだろうが3人いるからお金がとんでもないことになってしまう。とのこと。
・明日はポーターを1人雇い、荷物を軽くしたら次の村まで楽に行けるだろうから頑張ろう、といわれる。
・まじで、この旅は今までの人生最大の苦境というか、苦行だということを確信した笑
・ちなみにこの日は標高1300mのカトマンズの街を出発し、2800mくらいの山を越え、2200mの地点の村に泊まりました。
・どう考えてもアホです。この行程は。
・まあそんなこんなで日の入りしたらすぐに寝ちまいました笑

・次の日は、昨日日の入りと同時に寝てしまったもんだから日の出と同時に起きてしまうのです笑
・エカがこの村の住民(名前忘れた)をポーターとして雇ってきて、苦行再開。
・昨日とはうってかわって今日は比較的平坦な道取り。
・だけど体調不良には変わりない。しかも雨は強くなってきてる。
・雨に比例してヒルの量も増える。もう地獄。
・てか全然覚えてない。とにかく歩くことに必死だったんだろうな。
・試しにエカに今日の宿はどんな感じなんだ?と聞いてみる。
・そしたら「トロピカルな宿だ」と返ってくる。意味が分からん。
・やっとの思いで今日も着いた。今日はスンダナジャルとかそんな感じの名前の村に滞在。
・そしたら驚愕。今日の宿は普通の民家にしか見えん。
・だけどカラーはグリーンにレッド。どうやらこれがトロピカルらしい。
・どうやらここは民家の一室を登山客に貸し出してるだけの宿。だけどそこにはこの家の生活がリアルタイムで流れてる。これが何とも言えない。
・ファイナルファンタジーとかで、3つベッドの一室しかない宿とか見たことあるかと思うんですけど、それが現実にある。
・もう、ほんとにRPGの世界を体験してきました笑
・この日も日の入りとともに就寝。本当に僧みたいな生活してる。

・翌日も日の出とともに起床。
・この頃には自分の体調不良は回復傾向にあったのだけど、中林はそうじゃなかった。
・わたくしが持ってった薬や冷えピタ、粉のポカリとか総動員するほどヤバかったらしく、徒歩でこのトレッキングのゴール、ナガルコットへ行くことは断念。
・てことでエカが用意してきたのはなんと馬鹿でかいトラック。どうやら悪路を行けるのは四輪駆動でそれなりな車体重量がないといかんのだそうな。
・このトラックに乗ってナガルコットまで行ったのだけど、道がすごいのなんの。
・ぬかるみだらけで本当に発展途上国の未舗装道路と言った感じ。まさにテレビで見る藤岡弘、探検隊のような。
・そして道行く小学生がナマステの合掌で挨拶して、「乗せて」みたいな顔する。この辺は山岳地帯で学校までえらく遠いのです。
・もう乗せないわけにはいかないじゃないかと笑
・そんなこんなで各所で小学生を拾い、我がトラックはいつの間にか臨時のスクールバスに変わってました笑
・もうね、なんかすごく良い経験したような気がしますよ笑 まさにバックパッカーやってないとこんな旅できません笑
・この小学生たちと写真撮りたかったのだけど、学校着いたら一目散に走っていってしまったのでダメでした笑
・んでナガルコット到着
・ナガルコットはヒマラヤ山脈が一望できる、ネパール人にとっても観光地。
・この日の宿は最後の夜ということもあり、ナガルコットで一番高いところにある、ちゃんとしたホテルに宿泊!
・だけどこの宿の夕飯で食べたピザ、わたくしの人生の中で最もマズい代物だった。
・恐らくチーズが水牛の牛乳。ものすごく生臭く、後味が悪い。
・この宿でドイツ人の夫とタイ人の妻の家族と一緒になり、ネパールの帰りにタイに行くって言ったら少し喜んでくれた笑。
・ナガルコットは観光地ということで、商店があったり展望台があったりする。
・そのなかで憲武珈琲ショップというのがあるのだけど、これがすごい、店の親父が木梨憲武に激似www
・そんなんだから日本人がこの店の名前をつけたのです笑
・ちなみに本当に「憲武珈琲」って看板たってます笑
・帰りまして宿にて、夕暮れ時、雲が少し晴れた時、少しだけヒマラヤが見れた!!
・見えたときはテンションうなぎ上りですよ!!
・なんたってヒマラヤ、世界の屋根!
・ちびっとしか見えてないけど、それでもヒマラヤがすごいということは解る。
・遠近法ではあり得ないような高い位置の雲の合間からヒマラヤが顔をのぞかせてる。それくらいヒマラヤは高い。
・そんなこんなでこの日も早く寝てしまいました。

・あとこの道中ですごい光景を見ました笑
・道ばたに普通に大麻草(マリファナ)がわさわさ生えてやんの笑
・ガイドのエカも「ハッパ!ハッパ!」とか言い出すし、「お前はスモーカーか?おれは好きだが」とか勧めてくる笑
・ネパールでは大麻は全く違法ではないのです笑。村でもおっさん方が普通に吸っておられました笑
・一応言っときますが、わたくしはタバコも含め嫌煙家なので一切吸っていませんのでm(_|_)m
・他にもこの道中ではいろいろあった。
・とにかく登山道のゴミがひどい。
・ゴミを持ち帰ったところでこの国にちゃんとしたゴミ処理システムがあるのかはわからないけど、みんなゴミがでたらポイポイその辺に投げ捨てる。
・環境問題って何なんだろって思ってしまうね...まぁ...うん。
・だけどナガルコットでわたくしが思うに世界で一番綺麗な景色が見れた気がする。
・ほんとどんな光景かとか、ここで表そうとしたけどどう書けば良いのかわからない、そんくらい壮大な光景。
・ちなみにこのとき中林は体調不良でダウンしていたので見てません笑
・まあ、なんか環境問題の最先端を見てしまったような気がする。
・首都カトマンズのゴミの溢れ度といったら、もうとんでもない領域に達してる。
・こんなに綺麗な風景風土が先進国の物資によって破壊されてるわけで。
・もっと深く言うと先進国のスタンダードを発展途上国に押し付けといて、その先進国はやれ環境保全だの何だのとわめき散らしてるわけで、意味わからん。
・てかどんなに先進国の人間が地球温暖化対策を頑張っても、地球温暖化を止めることは出来ないと、わたくしは確信しております。
・いくらでも説明してやりますので、反論のあるかたはご一報くださいm(_|_)m

・また話がそれました笑
・最終日は車に乗ってカトマンズに帰るのみ。
・しかも途中バクタプルの街まではローカルバス!!観光バスやツーリストバスではない!!
・バス停の回りにはマリファナ生えてるし笑 もうとんでもない笑
・だけどこのバスがこれまた地獄。
・もうあんな狭い空間の中に何十人と押し込められ、屋根の上にも人を満載。
・まさにインド文化圏。アジアオブアジア。
・もちろん山を下るわけでカーブばっか。しかもぎゅうぎゅう詰め。暑い。身動きとれない。
・必然的に酔う。
・バクタプルに着く頃にはグロッキー状態。最後までこの旅には恵まれない。
・バクタプルからはもうローカルバスはやめようという話になり、タクシーもそんな高くないからタクシーでカトマンズまで。
・やっとこさカトマンズ到着。しかしわたくしたちは疲れきっていて宿など探す気もない。
・そんな中、さすが4日間一緒に行動をともにしただけあり、エカの旅行会社が宿を探してくれた。
・後で調べたら定価の宿泊料よりかなり安くなっていた。ありがとうエカ。そんなこんなでエカとは別れ、このツアーは終了。



次回はカトマンズの世界遺産を観光して、またバングラデシュに戻り、さらにタイに戻ってダイビングを習います。たぶん。