田中:
「あー!!僕もありえない話思い出しました!」
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田中:
「実はこないだ、一人で占いにいったんですよ。
 最近仕事がうまくいってないんで、『新宿の継母』のところに行ったんですよ。

 そしたら、『予約がないと入れないの。』って言われまして、結局その日は
 占ってもらえなかったんですけど、


 3日後に仕事で『新宿の継母』の前を通ったら、なんと、そこがつぶれて
 やがったんですよーーー!!!


 3日前は『予約でいっぱい』とかいうときながら、つぶれてるんですもん。

 ほんまありえないっすよ!!


 結局僕の仕事運分からんままじゃないですかーーー!!!(怒怒怒怒)」



なにやら田中は当日のことを思い出してヒートアップしているらしい。

無理もない。
彼は新規プロジェクトでだいぶこてんぱんに社内・取引先にやられているようだから。。


田中:
「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!」

(バタッ)



あれ?

田中のことをちょっと無視してしゃべりこんでいたちなつと今田が振り返ると、
なんと田中が倒れているではないか!!!!!!


ちなつ:
「うわぁーーーーー!」

今田:
「あれぇぇぇぇ?」


急いで駆け寄る二人。


しばらく田中のことをじっと見つめる二人。


すると倒れていた田中がパッと目を開いた。


田中
「いや~~~~~、びっくりしましたぁ!??
 あまりに二人が占いの話しで盛り上がりまくってるんでついつい倒れたフリを
 してしまいま・・・・・グフッ!!」


田中が言葉を全て言い終わる前に、ちなつの右ストレートが田中の顔面を捉えた!!
そう、まるでK1のバダハリ並の右ストレートだ!!






ちなつ:
「バカヤローーーーーー!!!
 気分で倒れたフリとかすんじゃねぇよ!!!
 めちゃめちゃ心配したやないかーーーーーー!!!
 このどあほーーーーーー!!!」

今田:
「わははははははは(笑)」



そう。ちなつは田中進のことを心配していたのだ。
(でも今田は演技だと見抜いていた。)



道の真ん中で倒れたフリをする田中進の存在自体があり得ないが、
ひとまず胸を撫で下ろすちなつであった。


ちなつ:
「じゃあ私は『高田馬場の父』に占ってもらおっかな~~~~」


ひそかに『新宿の継母』をねらっていたちなつだっただけにショックを隠しきれない様子ではあった。。。


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【登場人物のおさらい】

竹本ちなつ・・・広告代理店『スロープコミュニケーションズ』で営業勤務 28歳 主人公
青山健二(H)・・・3年前に電車でであった青年。1年前にもばったりぶつかる。
          青山(T) とは面識あり。まだ謎多し。
青山健二(T)・・・トラベルジャパンに勤務する。エキスポにて連絡をもらう。
田中進・・・ちなつの会社後輩で26歳。飲み仲間。
今田麻希子・・・ちなつの会社後輩で27歳。飲み仲間。
嘉藤氏・・・トラベルジャパン社の担当者。ちなつに好意。
上司A・・・トラベルジャパン社の嘉藤氏の上司。

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