あなたは運が良いですか?

と、質問をされた時どんな返しをしますか?

「はい、運がいいです」

または

「そんなに運は良くないです」

はたまた

「どちらともいえないかなぁ」

あなたは、どのタイプでしょうか。

 

もし、この運を味方にすることができたら、この先の生き方にも大きな変化を及せることになるのではないでしょうか。

 

今回は、この「運」を味方にするためにも

現状の思考の使い方について、どのような作用が働いているのかを知り、

自身の思考と想念の関係性から上手に使いこなせるような内容をお伝えしていきたいと思います。

 

では始めに、思考と関連する意識の世界について簡単にお話します。

私たち人間の心(ここでは分かりやすく心という表現を使わせていただきます)には、

1,個人的な意識の世界

2,集合的な意識の世界

3,個人的な無意識の世界

4,集合的な無意識の世界

5,超時空的な無意識の世界

という五つの世界があり、その中でも個人的な無意識の部分がとても重要になると言われています。なぜならば、個人的な無意識の影響によって超時空的な無意識の世界へと広がっていくからです。(※超時空的とは量子力学的に言うと高次元の振動波領域。ざっくり言うと時間という概念がない領域)。

個人的な無意識(いわゆる潜在意識)が個人的な意識(いわゆる表面的顕在意識)にとってどのような作用を働かせているのかを知ることで、運を味方につけより自分の能力を引き出すことが可能になります。

 

ここでは、作用の一つとして「思考」についてお話していきます。

思考とは「考えること、思い巡らすこと」という意味がありますが、

もう少し付け加えていくと

「自身の想念による考えを思い巡らすこと」とも言えます。

つまり、無意識に隠されている想念という「心の中に浮かぶ考え」が現実に大きく影響させているということになるのです。

 

思考の基になる想念には、

ポジティブな想念とネガティブな想念があります。

ポジティブな想念が強いと「前向きな働き」を促し、ポジティブな行動に移しやすくなります。逆にネガティブな想念が強いと「愚痴や不満など」が多くなり、ネガティブな行動へと促されてしまいます。

 

では、この影響を良い方向へと持って行くためには、どのようにしたら良いのでしょうか。

 

それは、「ネガティブな想念を消すこと」です。

そうすることによってネガティブな想念に引っ張られることなく、ポジティブな状態を保ったまま目的へと進むことができます。

 

では、ポジティブ思考であれば上手くいく。

ということなのでしょうか?

 

ここでいうポジティブ思考とは、表面的な意識(顕在意識)と表面には現れない無意識(潜在意識)がどのように作用してるかを、理解して使えているかが大事なポイントになります。

 

ついつい、ありがちな

「ポジティブな言葉を使いましょう」

という、分かりやすいアプローチがあります。

しかし、ここには大きな落とし穴があるのです。

 

一見、ポジティブな発言は良さそうに見えますが、

ポジティブな発言をしたという表面的な想念が、無意識に向けては、逆の「ネガティブな想念」を持つような働きとして作用してしまうからです。

なぜなら、無意識の世界は「双極的な性質」というものがあり、

電気と同じでプラスとマイナスが同時に発生するという働きがあるのです。

この働きによって、自身の中に「本当に出来るだろうか」「自身がないんだけどなぁ」「やっぱり不安になってきてしまったなぁ」など言葉に発した想念の強度により無意識の記憶には逆の想念がどんどん強くなってきてしまうのです。

 

つまり「運」を味方にするためには、ポジティブな想念を使いこなすことも大切ですが、潜在意識にあるネガティブな想念を取り払うことで、よりポジティブな思考に向きやすい状態を作り上げることの方が重要になります。

運を味方につけパフォーマンスを良い方向へと働かせるには、ネガティブな想念がどのようにして作り上げられているのかという、仕組みを知ることで自身の無意識を上手に使いこなせるようになっていくのです。

 

次回は、ネガティブな想念になぜ支配されてしまうのか。というところからお話していきたいと思います。