今日はクリスマスイブ。
今年は12月23日が木曜日だったので、三連休。クリスマス好きには最高な休暇ですね。
さて、最近のニューストピックです。
●マクドナルド、中国事業を2,300億円でCITICへ売却
米マクドナルドは中国事業を中国の国有複合企業、中国中信集団(CITIC)と米投資ファンドのカーライル・グループの連合に売却する方針を固めたそうです。マクドナルドは成長鈍化に直面、16年7~9月決算は純利益が前年同期比3%減になるなど利益減少が続き、コストのかかる直営店から外部に運営を任せるフランチャイズ店への切り替えを進めているとの事。成長鈍化には中国消費者の所得水準向上により売上が減ったからとか。リストラの一環で、日本事業の売却も近いうちに行われるそうです。
個人的にマクドナルドはたまに食べたくなりますが、賞味期限切れ食品などの問題が起きている事で同社の無形資産価値がここ2-3年で著しく低下したのではないかと思います。そういった意味で外食産業はリスクが高いですね。カーライルが日本事業を買収して中国事業とのシナジーを出す、といったストーリーは面白いかと思います。連合はケンタッキーを運営している三菱商事等いいんじゃないでしょうか。(ケンタッキーからの安全安心な鶏肉ブランドの供給)
●ソニー、工員ストを金銭解決
ソニーの中国南部にある広東省の工場で11月、従業員4千人による大規模なストライキが発生し、工場を中国企業に売却することに不満を提示し、補償金を求めるストが約2週間続きましたが、1人あたり最大1万6千円の功労金を支払う事で合意したそうです。
今回は結果的に中国の工員が「ごね得」を手にした事になりましたが、思う事は、1)そもそもソニーの工場売却の発表時期は妥当だったか、そして2)こういった問題は投資ファンドが事業参画する事業運営会社からexitする際にも発生しないか?という点です。2)については雇用契約の設計や、こういったストライキや功労金支払い等の事態に備えた保険付保等も考えられたと思います。
●熟練の技 AIで継承
鉄鋼大手の神戸製鋼は高炉の温度制御、新日鉄住金は自動で生産計画を管理出来る様にAIを活用し、これまで熟練技術者による匠の技術で運用していた製鉄所の運用を変えるそうです。
これは衝撃的でした。今までは業界ウン十年の経験を持ってはじめて一人前とされていた技術者の技に依存する事なく、技術的な付加価値の高い製鉄所等のプラントも運用出来る様になるという事です。将来のビジネスシーン第1戦で活躍する技術者(エンジニア)は、こういったAIを駆使しながら新しい提案・問題提起を出し、新製品の発案や設計をデザイン出来る人材でしょうか。人間の仕事はAIにどんどんとって変わられますね。。
●IHI、資金効率上げ
IHIは資金効率を高める為、原材料費等を払ってから製品の代金を回収するまでの期間を示す「キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」を2019年3月期に60日台にする方針とした。前期の83日から約2週間短くする予定だそうです。大和総研によると15年3月期の上場製造業の平均は77日で、IHIは標準よりも高いですね。