5月商況：
各社増収率は20％前後。6/1-2の週末もハイペースだった5月実績と変わらず。特筆すべきは、絵画・美術・宝飾品の伸び率が高かった点で（三越伊勢丹の3基幹店+52.2％、J.フロント+43.7％[うち日本人による腕時 計売上高+24.2％]）、引き続き資産効果が効いていると推察。
免税ビジネスは各社揃って4月の過去最高月商を更新。中国労働節（5/1-5）の期間において訪日客数が急増（来日中国人は引き続き富裕層中心）。曜日効果：休日-1、各社増収率 を1.0pt押し下げ。気象条件：東京地区の平均気温の前年差+1.0℃（上旬+0.2℃、中旬+0.6℃、下旬+2.1℃）。
三越伊勢丹HD：
全国既存店+17.7％（国内+2.7％、免税+191.3％）、基幹3店+26.6％（国内+7.0％、免税+169.1％）、うち新宿+27.5％（国内+9.2％、免税+160.3％）、銀座+36.1（国内-5.3％、免税+181.7％）、日本橋+16.9％（国内+9.6％、免税+179.3％）。
引き続き、ラグジュアリやデザイナーズブランドの衣料品、ハンドバッグ、宝飾、化粧品が好調。サングラスや日傘など夏に向けた婦人雑貨も好調。銀座店の日本人向け減収はHermès新店舗オープン（6月）に伴う改装やROLEX閉店（3月）の影響。免税月商は全国169億円、基幹3店132億円（うち中国人売上高62億円は過去最高値）。
J.フロントリテイリング：
大丸松坂屋百貨店+20.5％（国内+1.7％、免 税+276.4％）。曜日効果-1.0pt。基幹店の入店客数+3.2％（5月前半-0.8％）。日 本人向け売上高は外商イベント（5/18-19）が牽引。同イベント売上高は、前年と開催時期や期間が変わらないにも係わらず前年同月比1.5倍増と好調、ラグ ジュアリだけでなく絵画・美術品の大口受注があった。
免税月商は125億円と過 去最高月商を更新。免税販売に占める中国人構成比は69％（4月59％）へ上昇。 従来は心斎橋・京都が免税ビジネスの中心だったが、名古屋・神戸へも好影響が波及。
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