バンク・オブ・アメリカ(BofA)は2021年、「ファンダメンタルズ投資にテクニカル分析を」と題する(原題:Equity technical analysis for the fundamental investor)リポートを発表した。テクニカル分析はマーケット・タイミングのためだと言われているが、それは株の売買の役に立つという。

 

下記のテクニカル分析方法は、今でもBofAに使われているらしい。

詳細の前こちらは要点:

  1. 週足チャートで13週、26週と40週移動平均線(MA)を使う。
    3つとも上昇ている=強気で、低下している=弱気
  2. 200週MAによる売買シグナルは珍しいが強い
  3. 価格はMAの上か下にあるかよりもMAの傾きの方が重要
  4. インデックスのパフォーマンスと比べるのも大事

  MAのサイクル

 

 

一般的に、「株価はMAの下に一定時間がいれば、MAを上回る。これは短い上昇ではなければ、MAも上昇になって、トレンドが強気展開、下値で拾うパターンになる。そしてMAの上に一定時間がいれば、MAを下回って、トレンドが弱気展開」というサイクルになる。

 

MAが上昇しているものの、株価はMAを下回ったら、買うチャンスになって、逆も然り。

 

 

  移動平均線の分析

MAはピークになって株価が13週または26週MAを下回ったら、強気相場は終わりそうだと考えられ、40週MAも下落し始めたら、弱気相場をほぼ確かめられる。

 

40週MAが強気になりそうだけど本当かどうかと迷う時に、13週と26週MAは確認の役割になる。強気相場であれば株を保有することに怖がらないでと。

 

いつ買う?(逆も然り):

  • 40週MAは上昇していれば、株価は13週と26週MAを下回っても買う。
  • 40週MAは上昇していれば、13週と26週MAを上回ったら(ブレイクアウト)買う。
 

 

  相対的なパフォーマンス

相対的に見て、ある株のパフォーマンスはインデックスよりも優れいてるのかという分析は重要で、相対力比較の指標を使おうと。RSIとは違って、これはただの比率。計算式は「株価 ÷ インデックス価格」。

 

例えば、ソニーの株価は13,000円で、日経平均株価は32,000円だとして、もしこの一週間、ソニーは13,500円に上昇、日経平均はそのまま32,000であれば、この比率は0・4から0・42になる。つまり、この指標が上がっているということは、今週ソニーが日経平均を上回っているなのだ。

 

一言でいうと、相対力比較は確認の役割で、インデックスを下回っている株を買わない方がいい。

 

 

 

この指標はどのアプリでも使えるわけではないと思いますが、TradingView(トレーディングビュー)で利用できます。

このリンクでチェックしてみてください。

 

 

このリポートの要点は以上になります。時間があればバックテストしたいな~