昨日の「テネシー州Maryville College(メリービルカレッジ)と提携しました」
http://ameblo.jp/globalstudy/entry-10281621794.html
の記事の続編です。
テネシー州にある、名門リベラルアーツ大学Maryville Collegeの卒業生、原誠さんが、現在国連本部の広報局でインターン中で、グローバルスタディ海外留学センター のインタビューに応えて頂きました。
(1)留学しようと思ったきっかけは?
幼い頃からアメリカの文化に憧れを感じていましたし、中学校に入って英語を不得意ながらも勉強しているうちに、英語を使って海外の人達と交流をもちたいと夢見るようになったのが大きなきっかけです。映画(007・ダイハードシリーズ)にも影響されました。
(2)いつ留学しようと決意しましたか?
中学三年生に上がった頃には大体決意が固まっていました。
(3)Maryville Collegeを選ぶまでの経緯を教えてください。
私が通っていた高校はテネシー東部にあるSweetwaterという小さい町にありました。アメリカ南部独特な文化にとても馴染んでいたので、テネシ-に残りたいと考え、近くにある大学を探しているうちにMaryville Collegeを見つけました。評判も良く、南部のliberal artsというカテゴリの中で常に上位を保っていたのもこの大学を選んだ理由の一つです。(US NEWS調べ)他にも、留学生はアメリカ政府から奨学金・ローン等を受け取ることができないので平均的にMCから受け取る奨学金の量はアメリカ人の生徒に比べて多いようです。
(4)奨学金の額や、実際に支払っていた費用(Tuition、Room and Board)など教えてください。
イギリスの大学とは対照的にアメリカの大学で留学生はアメリカ人生徒と同額の費用を支払いますので、費用において差別はありません。在学時の留学生に対する奨学金の上限は年間10,000ドルで、私は年間8,000ドル頂いていました。現在では成績に応じて年間13,000ドルまで頂けるようです。費用は奨学金無しで年間大体35,000前後になります。私は実際に27,000ドル前後を払っていたと記憶しています。
(5)一番大変だった授業はなんですか?
一般的な授業とは異なりますが、卒業論文を書くことが一番大変だったと記憶しています。私は2学期間、約6ヶ月かけて「東シナ海における日中領土問題の研究と東シナ海の油田確保から発生し得る沖縄県に発生しうる経済波及効果の研究」について約130ペ-ジ書きました。大変ではありましたが、最終的に大学から模範名誉賞を受賞し、卒業論文がきっかけで将来的に自分が何をしたいかに確信も持つことができました。
余談ですがMaryville College を卒業するには Comprehensive exams (卒業テスト) を受けて Senior thesis (卒業論文)を書かなければなりません。
(この方針をBA取得過程で採用しているのは他にハーバードだけと聞いています)
(6)留学する前に日本でもっとやっておけばよかったことなどありますか?
日本語(特に謙譲語と尊敬語)や日本史(特に近代史)をもっと勉強していればよかったと痛感した場面を幾度も経験しました。
(7)1週間の大よその勉強時間と勉強場所
私は平均で日~木平均4-5時間、計20時間は勉強していたと思います。勉強していた場所は自室又は大学の図書館が多かったです。
(8)図書館は遅くまで空いていました?
図書館は12時まで空いていますが、他に一夜漬けできる場所は大学内にたくさんあります。
(9)土曜日や日曜日、空き時間などはどんなことをしていましたか?
個人的に土曜日から日曜日の18時まではストレスリリーフの時間と決めていましたので、ルームメイト達とパーティ-をしたり、フットボールを見ながらビールを飲んだり、バーベキューをしたりと、極力勉強以外の事をして、「アメリカ」を楽しんでいました。
(10)UNでインターンをしたいと思ったきっかけを教えてください。
将来、国際情勢論をベースにしたリサーチャーになりたいと思っていたので国連を選びました。他にも、DCにあるシンクタンクでインターンをしたいとも思っていました。
(11)ずばり、UNでインターンとして採用された理由はなんだと思いますか?
採用された理由はInternational experience(国際経験?)と語学力が評価されたのではないかと勝手に思い込んでいます。私はアメリカに留学していた他、フランスの大学にも交換留学生として在籍していましたし、パリの銀行でインタ-ンをしたこともあります。
(12)今行っている業務を簡単に教えてください。
簡潔に申しますと、第二次世界大戦終結後から冷戦の中盤(1945-1970s)にかけて国連内で記録された情報の中で何を公に流すかどうかを決める作業に携わっています。
(13)将来の進路で考えていることはありますか?
国際関係論やとりわけ国際安全保障の分野に興味があり、現段階では博士号を取得したいと考えています。将来はアメリカのシンクタンク・リサーチ機関で安全保障に関する研究員になれるよう日々努力しています。
(14)留学して良かったと思うことはありますか?
国際的なネットワーク作りができたことが良かったと思うことでしょうか。今ではどの大陸にも友達がいます。それになにより日本を外から見ることができ、日本によりいっそう興味を持つことができました。
(15)海外の大学に留学する人が減少していますが、若者にアドバイスはありますか?
メディアにより外国のイメージを作るのは日本でもできますが、そのイメージは主観的ではありません。 Direct interaction で学ぶことはメディアを通して単に「知る」ことより一層貴重だと思います。(数に関してですが増えているものだと思っていました。)
国連と私の写真です。
国連内で、広報局のチームと一緒にとった写真です。
Maryville College に関する問合せは、
グローバルスタディ海外留学センター までお気軽に!
電話 0120-39-5057

