この本は、鉄筋コンクリート構造を所有する大家さんに最適です。しかし、鉄骨構造や木造構造についても参考になります。





     

1,680円(税込) 著者 高柳義隆


 世間の人は、不動産収入があることを羨ましがることが多いのですが、高度成長時代の大家さんは、安泰であったかも知れません。しかし最近は、人口減少や震災・火事などによる建物所有者としての責任のリスクが増す中、大家さん自身が理解していないことが多いようです。一度、リスクについて考えてみたら・・・


この本で印象に残った事は、


 ・専門家は、実務担当者。万が一の責任はオーナー


 ・建物は、建てたら終りではなく、維持管理や建物の寿命時の解体費用が必要


 ・今後30年で、人口が増えるのは、東京と沖縄県のみ


 ・空室対策は、お得さと便利さへの配慮


 ・ビル、マンションの寿命は、メンテナンスによって60年以上になる


 ・法令改正は大家さんにとってリスク要因


 ・建物・設備・敷地のオーナー責任は、建築基準法に明記されている


 ・既存不適格建築物の解消についてオーナーが自主的に取り組みが必要


 ・不安心理をあおる業者には要注意


 ・オーナーの利益を考えて助言してくれるパートナーを持つ


 ・リスクは、知恵と技術を駆使すれば、備えることができるもの


 ・人が心を込めて手入れをしている建物には、目に見えない「気」がある



 これからは、人口減少・建物所有者責任の明確化・敷金問題に対する東京ガイドラインの指針(東京ガイドラインは、この本には不記載)など、大家さんのが経営者としての実力が問われる時代に突入したと痛感させられました。