何歳でもキラキラ輝いて 〜訃報とともに | 日本から海外へ ~Global Rabbit's Blog

日本から海外へ ~Global Rabbit's Blog

世界中を跳び回る アーチストRabbit / Life is Art

こんばんわ。


ここのところ、皆様のところにあまりお伺いできず

身勝手なブログになっておりますこと、お許し下さいませ。


今日は、どうしても、自分の思いとして残しておきたいことがございましたので

ブログを書かせていただきました。



本日....

私のもとに、悲しいニュースが飛び込んでまいりました。

あるかたがお亡くなりになったという....訃報です。


そのかたはアメリカ人の女性で、

私が、以前働いていた場所で知り合いになったかたです。


会社に入ってまもない頃の私は、

英語での会話がほとんどできなかったのですが

英語のメールを送付したり、会話をしたり、

仕事で使わなければいけないことも多く、かなり苦労しておりました。

外人のかたに何か説明しなければいけないことがございますと、

萎縮してしまう自分がおりました。



そんな中、業務命令で、アメリカへの出張が命じられました 叫び

いろんな国の方々がいらっしゃっる会議に出席し、

希望者は、自分の国のビジネス状況を説明するというものでした。

勿論.. 英語ができない私が、"はい”と、手をあげて、

プレゼンテーションをする勇気があるはずもありません。


他の国の出席者と比較して、体も小さく、シャイ(?)な日本人女性1人

出席者には女性も少なく、知っている人も全くいない...

私は、何も言わず、静かにしておりました。


すると.. そんな私に気づいたのでしょうか...

休憩時間に、私の席に、何人かのかたが、

クッキー、フルーツを持ってきて下さいました。

ちょこんと座っている小学生みたいな(多分彼らからはそう見えたでしょう)日本人、

和ませて下さろうと、御菓子を沢山持ってきて下さったのです。

そして、私が一応準備していた資料を見て、

"Come on! Go! Don't be shy!" と、みんなで言って下さったのです。


その中に、1人、アメリカ人の女性がいらっしゃいました。

彼女は、私よりもかなり上の年齢のかたで

その会議の運営に関わっていらっしゃったと思います。

(ポジションはかなり高いかたでした)



結局、プレゼンテーションをすることになったのですが...

彼女は、緊張でいっぱいの私がリラックスできるように、

"はるばる日本から来た素敵な女性に拍手~” と言って、

場を和ませ、私が話しやすい場面を作って下さいました。

また、前もって資料に目を通して、

私の拙い英語にFollowを入れて下さったのです。

質疑応答も、私が返答できない場面がありますと、

"それはこういう意味で言ったのですよね”と、助け舟まで出して下さり。。。

何十カ国から来ていらっしゃる方々の前で、

プレゼンテーションをするなんて絶対できないと思っていたわたくしが

その女性のおかげで、たった5分ですが、プレゼンを実施することができました。


私の説明の後、出席者の方々から大きな拍手が!!

そして、休憩時間に何人もの方々が席に来て、

いろいろ話しかけて下さるようになったのです。


私がどんなに彼女に感謝したことか.... 涙


会議のあとは彼女のところに駆け寄り、

涙いっぱいの目で何度も御礼を申し上げました。



その経験がきっかけになりまして、

序々に、海外に行くこと、英語で話をすることに、抵抗がなくなってきたのは

言うまでもありません。



その後、

その出張後は、時折彼女とメールでのやりとりをしておりました。


彼女は、かなり前に、会社をリタイヤなさいましたが

会議の時の第一印象のままのかた....

何年経っても、お綺麗で、人に対する思いやりがあって、

パワフルで、魅力的で ....

リタイア後の彼女と、アメリカでお会いしたことがあったのですが

かなり年下の本当に素敵な旦那様とご結婚され、

子どもさんはいらっしゃいませんでしたが、キラキラしていらっしゃたのが

とても印象的でした。

そんな素敵な彼女を愛していらっしゃる旦那様は、

ご自身の仕事もパワフルにこなされ、

彼女というパートナーをサポートし、彼女と作り上げる素敵な時間を

とてもとても大事になさっていらっしゃいました。

多分、その頃の彼女は5x歳をすぎていらっしゃったでしょうか、

まだつきあい始めたカップルのように

お二人がとても仲良さそうにしていらっしゃるのが、

本当に羨ましかったです。


彼女は、55歳を超えてから、大学に入られて、

世界中の人のために貢献したいと、猛勉強されていらっしゃったのも

とても印象的でした。


そんな彼女がいつも言って下さっていたのが、

"rabbit(ここは私の名前です)、何歳になってもキラキラしているというのは
素晴らしいことよ。
見かけや体裁(年齢)を気にしないで、進みなさい。
真に素晴らしい人は、本質を見ているの。
また、常に柔軟で視界を広げるように努力しなさい。
世界を広げられない固執する人にはそれ以上のものはないわ。
そして、人を大事に..縁と出会いを大事に、タイミングを逃してはだめ、
人を大事にできる人こそ、素敵な出会いに巡り会えて、世の中に貢献できるわ。
大切な人を失っては駄目よ。私のダーリンみたいな人を(笑)..
全ては、このことに気がついたものがちよ"

という言葉でした。


ビジネスで、また人生という大きな舞台で

様々なご経験をされてきた彼女の言葉、

まだまだ弱小で、小さな世界で必死に生きてきていた私には、

彼女の言葉は、大きなショックでした。

なんて、自分は、小さい人間だったのだろう...


そして、年齢を重ねていくごとに

彼女のメッセージの意味が、とても良くわかるようになってきたのです。

そう.. 彼女の言っていることがとてもよくわかる...



そんな彼女が... 昨晩、亡くなったとのこと....

本当に本当にショックです。。。

でも.... 泣かないようにしたいと思います。

だって... 何歳になろうと、私が、彼女の思いを引き継いで、

生きていきますから...



いつか、ニューヨーク州でお会いするまで...

   Dear M ....


        with love ..





P.S
わたくしごとのブログ、どうかお許しくださいませ。