別に僕が持ち込んだ訳ではありません。。(苦笑)
最近、これに関連してまた物議を醸しているようなので、マレーシア関連の話として記事にしてみようと思う。
先日10月30日、イラン人女性2人に対して高裁(マレーシア)は死刑判決を言い渡したそうだ。
2人は2010年12月にクアラルンプール国際空港で覚醒剤所持の現行犯として逮捕されている。
マレーシアの覚醒剤に対する強い姿勢を示していると考えられるが、この判決に対しイラン政府が2人の死刑執行は両国関係に悪影響を及ぼすと警告しているとのこと。
マレーシアでは、麻薬等違法薬物に関わる規制は非常に厳しい。
外国人も例外ではなく、危険薬物法(1983年改正)によれば、ヘロイン・モルヒネ15g以上、あるいはマリファナを2002g以上の所持に対して極刑(死刑)が科せられる。
それ未満の所持でも無期懲役等の重刑が科される。
かつて日本人でもいましたね。
2009年10月に逮捕された、竹内真理子容疑者。
ドバイから覚醒剤4キロを持ち込んだとして現行犯逮捕されている。
そして、2011年10月に彼女は死刑を宣告されている。
さて、なぜにマレーシアはそこまで強い姿勢を貫くのだろうか?
(もちろん良いことではないので強い姿勢で良いのですけどね)
「ドラッグ・ミュール」と呼ばれる麻薬の運び屋がよく使うルートして、マレーシアが本場らしい。
現実には、大量のマレーシア女性がドラッグ・ミュールに仕立て上げられて逮捕されていて、マレーシア政府はそのような状況を知っているがゆえに、女性の渡航が奇妙であれば必ず監視に入る。
そこで逮捕されるマレーシア人女性が後を絶たないようだ。
いまマレーシアはfacebookなどのソーシャルメディアがかなり浸透している。
そこで知り合った女性を豪華旅行にお小遣い付きで誘い出し、
「これをマレーシアに持ち帰って誰々に渡して」
と言われるのだとか。
最後は、自国の空港に戻ってきた時に逮捕されるという結末になる。
これまでに70人を超える女性が死刑宣告を受けているらしい。
マレーシアの姿勢が厳しくなる背景には、自国女性がマフィアなどに悪用されているケースが多く、またドラッグミュールの本場としても利用されていることに神経をとがらせているのだろう。
日本でも少なからず似たようなことが起こっているそうなので、よく分からない荷物を運ぶなど依頼されてもその誘いには乗らないように、特に女性の人は気をつけてくださいね。