オフショア開発ランキングから考える1位と圏外の差 | 国境なき時代を生き抜く!元外資系ITエンジニアが東南アジアで繰り広げる世界進出への道しるべ

国境なき時代を生き抜く!元外資系ITエンジニアが東南アジアで繰り広げる世界進出への道しるべ

国境などもはや存在しないグローバル時代を生き抜く。1人でも多くの仲間が世界中で活躍できるようになるべく、自らの実経験をもとにした生きた情報を届けるタッキーのブログ


先日訪れた、ベトナム・ホーチミン。

行ってみてのまとめはこちらからどうぞ。




IT業界の動向に詳しい人なら知っている人も多いと思うが、人件費の高い日本人エンジニアを使ってシステム開発を行うのではなく、海外の安い人件費を活用して開発コストを抑えていくことが行われる。

これがオフショア開発である。



さて、つい先日、興味深い記事を発見した。

『親日でも安心できない--オフショア開発で人気急上昇のベトナム人と付き合う方法』

この記事の中で紹介されている、「IT人材白書2012(独立行政法人情報処理推進機構(IPA))」によると、日系企業の今後のオフショア開発で新たに検討している国や興味のある国のランキングは次のようになっている。


1位:ベトナム(31.5%)
2位:インド(20.6%)
3位:中国(16.7%)
4位:タイ(9.7%)
5位:フィリピン(7.4%)
6位:台湾(7.0%)
7位:シンガポール(7.0%)
8位:韓国(5.1%)
9位:ミャンマー(4.7%)
10位:インドネシア(4.7%)


1位はベトナムなんですよね!

理由はいくつか記事の中に書いてあるが、

・国のバックアップ
・初任給が高い(=人気職種)
・優秀な人材が集まりやすい
・日系企業に対する良いイメージ

などが挙げられるという。


さて、このランキング。

よく見ると、マレーシアが入っていない!!!(苦笑)


なぜベトナムが1位でマレーシアは10位圏外なのだろう・・??


まずは人件費の高さがあるだろう。

大学卒業の新卒で約2,500~3,000リンギット(約7万5千円~9万円)が一般的であるが、優秀なITエンジニアともなればこれよりも高い水準となることは容易に想像できるだろう。

加えて、マレーシアの人口は全体でも3千万人弱という規模。

いくら人口ピラミッドがきれいな三角形の形をしていても、そもそも人材の絶対数が少ない。

若くて体力のあるエンジニアを確保することはなかなか容易ではないでしょうね。
(マレーシア成長の最大のカベは人口にありますね)


そして、僕が個人的に感じる最大の理由は、国民性ではないかと。

押しなべて全体を見ると、システム開発のような細かいことに向く人材ってほとんどいないのではないかと感じる。
(もちろん中には向いている優秀な人はいますよ)

一緒に仕事をしてきて、呆れるくらいいい加減な仕事をするので、正直仕事は任せられないと僕は思っている。