フォサッティオーボエ FX3
フォサッティ社は1983年創業のオーボエメーカーで、これまで世界中の演奏家からの厳しい要求に応える楽器を作ってきました。そんな中で、職人の技術力も高く、確かな品質を誇るメーカーになりました。
フォサッティ社では、奏者が楽器の存在を忘れるほど音楽に没頭できる楽器を理想として掲げ、創業以来多くの試行錯誤を重ねオーボエの革新を続けています。
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では今回登場したFX3の紹介をしていきます。
FX3の最大の特徴は、上管のリードを組む部分にあたるトップ部と、ベルのボトム部を取り外し、付属されている3種類のアタッチメントに付け替えることができることです。
アタッチメントは、通常管体の素材として使われているグラナディラの他に、ABS樹脂・人口象牙で作られたものが付属されています。
素材ごとにテーパーやデザイン・質量が異なるため、それによって音色や吹奏感を変化させることができます。
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そえぞれのアタッチメントの紹介をしていきます。
・ABS樹脂

通常のオーボエとほぼ同じ形状をしています。ABS樹脂で作られておりますのでグラナディラ材と比べて明るく軽やかな音色をしています。楽器本体はグラナディラ材で作られていますので、深みのある音を損なうことなく豊かで明るい音色と吹き心地も心地よいのが特徴です。
☆ABS樹脂製ボトムアタッチメント・内部形状の目安
・人口象牙
形は全体的に丸みを帯びた形をしており、ヘビーなアタッチメントです。管楽器に使われるのは珍しい人口象牙を使用しており、音色は古楽器のような響きをしています。ベルは特徴的な形状をしています。出口付近で一度絞られており、ほかのベルに比べると、かなり小さめな出口になっています。そのため音も生音が出にくく、ふくよかな音色で演奏することができます。
☆人口象牙製のボトムアタッチメント・内部形状の目安
・グラナディラ
シャープなデザインで吹奏感は3つのアタッチメントの中で最も軽いです。デザイン的には軽いアタッチメントですが、アルミリングを組み合わせることにより適度な重量を持たせ、音が広がりにくく、温かみのある音色を出すことができます。
また、ボトムアタッチメントの内側のテーパーは、通常のオーボエのベルと異なり大きく広がっていますので、音抜けの良い心地よい吹奏感を可能にしてくれます。トップアタッチメントには直径が一番大きくなる部分にアルミリングが組まれているほかに内側のネジの部分もアルミで作られています。スタイリッシュなデザインながらも重量感を残しブライトな音色を実現しました。
☆グラナディラ製ボトムアタッチメント・内部形状目安
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アタッチメント素材を変えるだけでなく、形状を変えて様々な音色を出すことができます。
曲や欲しい音色に合わせて活用して頂くことができます。
これまでには無いアイディアで作られたオーボエ、新たな選択肢としてぜひご検討ください。
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フォサッティオーボエ FX3 ¥1,500,000(税別)
・最高級グラナディラ製管体
・セミオートマチック
・トリルキーフル装備
・第2オクターブキー開き調節スクリュー
・換装可能トップアタッチメント・ボトムアタッチメント 各3種付属
・左手主鍵連絡リバースシステム
・フィラデルフィアシステム
・LOWB♭キー単独連絡システム
・ダブルテノンリング、可動式指掛け
・キー・キーポスト各プラチナメッキ仕上げ
・ケース・ケースカバー付き