▼コソボでのビジネスの可能性
この国の主要産業でもある農業は、やはり大きな可能性を秘めている。良い気候と豊富な水資源で、農作物には非常に良い土が出来るのである。ここではワインやビール、さらには野菜や麦、トウモロコシなどが取れる。
400キロ圏内にアルバニア、マケドニア、ルーマニア、ブルガリア、ギリシャ、ボスニア、クロアチアに囲まれ、貿易の中心となっている。もちろんコモディティを作っている分にはそれなりの利益しかなさそうだが、如何にそこに付加価値をつけられるかが勝負のような気がした。
飲食関連については、正直やったもん勝ちだと感じだ。コソボにも日本料理店が1店だけあるが、フィリピン人がやっている。それはそれは、日本食と言えないレベルであるが、こちらの人からすると高い金を払って、日本という文化に触れている感覚があるのだろう。これだったら、経験をつんだ人件費の安いシェフを使い、本格的な日本料理店を出せば、ここに駐留しているアメリカ軍や国連軍、さらには外務省関連の役員など、高い所得をもらっている人に対してかなり流行ると思う。
実際に今回行った地元のハンバーガー屋においては味はそこそこではあるが、ポテト付きのセットで250円~と意外と良い値段をとっている。(250円でも高い部類なのだ!)入っている具材やパン生地などからして、たぶん原価率が15%以下に抑えられていると思われ、地元のアメリカびいきというか、アメリカへの憧れも手伝ってランチの時間帯には多くの人がここを訪れていた。
ビジネスを成功させる1つのコツとしては、そこにないものを作る、あるいは持ってくるということだと思う。そこに奇抜な発想やビジネスモデルは必要なく、他で成功したものを、そのまま持ってこさえすれば良い場合がある。
もちろん、持ってくるにあたって色々と障害があるだろうから、ほとんどの人が頭だけで理解していたとしても、実際に行動するのはごくわずかなのだが、その行動をしたものが、こういう成長著しい国において美味しい果実、大きな成功を収められると思っている。
この考えは、投資の世界にも通じることだ。誰もやっていないから、そこにはチャンスがあり、みんながやり出したら、もうそこに金貨は落ちていないのである。もちろん、始めるにあたってはそれなりの準備と調査が必要だが、そうする事でリスクを特定し、それに対して対応策を取る事が出来るのでる。
▼コソボでの銀行口座開設
せっかくなので、銀行のことについても触れておこう。私は資産分散の一環として、ユーロ圏に自分名義の口座を開設する事にした。プロクレジットバンクというドイツ系の銀行で、コソボで一番利便性の高い銀行と言われている。
この銀行は世界中の新興国に展開を広げ、現在の預かり資産が600億円。そして貸出が500億円。220万人の人口から、そして所得水準から考えれば、預かり規模はかなり大きく、コソボでは一番大きな銀行だ。
口座開設にはパスポートがあれば、ものの15分程度で出来る。係員に口座を開設したい旨を伝えれば、書類に向こうが記入してくれて、こちらはいくつか質問を受けただけで済んでしまった。住所と電話番号を聞かれるが、ホテルの住所やこちらで購入したSIMの番号を代用しても大丈夫。
▲ 新しく大きな支店 ▲ 写真撮ったら注意されちゃった笑
気になる費用だが、口座開設費用は無料だ。但し、口座維持手数料として、年間6ユーロほど(約600円)かかる。また、デビットカード(ATMカード)も発行してくれ、ビザだと2.5ユーロ、マスターだと5ユーロと違いがあった。
インターネットバンキングはこの場で申込可能。こちらは20ユーロかかるが、5年間使用可能、つまり年間で4ユーロ(約400円)ほどになる計算だ。
香港HSBC銀行や中国銀行のように、最低の預入金は特にないが、上記のコストが口座から引かれるので、はじめから数十ユーロは入れておいた方が無難であろう。
銀行金利は定期で3%ほどと、それほど高い水準ではないが、資産分散、並びに現在の為替水準を考えると、ここにある程度の資金を数年間寝かしておく、守りの投資も選択肢の1つとして考えられよう。
また、今までの情報と少し違うのが取り扱い通貨である。Global社からの情報だとユーロ口座のみとなっているが、今回直接行員に聞いた限りでは、ユーロの他に、米ドル、ポンド、そしてスイスフランが可能だとのこと。これは銀行によって違うのか分からないが、少なくてもこの銀行はそうだ。
今回は非常にスムーズに個人名義での口座開設を行うことが出来たが、ここで1つ大きな問題が。。デビットカードは当日発行されず、10日後~6ヶ月後までの間に本人が受け取りに来ない限り発行されず、正式な口座開設とならないのだ。(銀行によっては、3ヶ月の場合がある)これには、私だけでなく、日本の居住者がそう容易に渡欧する事は難しく、
個人口座開設は少しハードルが高いように思えた。
しかしながら、既に多くのみなさんが知っているように、法人口座であれば、日本にいながらも開設可能であるからまずは、法人口座を持つことから始めるのが良さそうだ。
▼コソボでのジャパンウィーク
滞在中に、チャーリーさんと一緒にコソボで働く2名の日本の外交官(日本人でなく現地の人)と、食事をする機会があった。その場では、彼らは如何にコソボが素晴らしいか、その魅力についてを、チャーリーさんからは、Clubチャーリーを始めとする日本人の多くの投資家が、今成長著しいコソボという国に注目をしている事を話し、お互いがコソボ復興事業に絡めて力を合わせる事を約束した。
そんな中、9月の下旬にはコソボで「ジャパンウィーク」と名付けられ、日本の事をよく知ってもらおうという企画がある事をこの外交官から聞いた。これにはチャーリーさんとしても二つ返事で、自分たちに出来ることであれば、全面的に協力すると回答した。
日本の舞踊の先生を読んで伝統舞踊を披露したり、日本の漫画やアニメ、CDなどを無償で子供たちに譲渡したり、日本独特の縁日を催し、子供たちに楽しんでもらったり、着物をまといながら、みんなで写真撮影したり、と、まさにこの週コソボ全体を日本文化一色に染めようという企画。
アジア人さえ、まだ見た事がない多くのコソボ国民。まして、日本がどういうところなのか知らない人も多いだろう。そんな国に、初めて足を踏み入れ、日本の文化を紹介していく。
言葉なんていらない。ただ、コソボにいる多くの人、特にたくさんの子供たちに、未来には、世界には、こんな楽しい事があるんだよ。それを伝えるのは言葉や宗教の違いなど、一切関係がない。ただ、一緒になって楽しみ、手をつなぎ、歌い合っていれば、きっと気持ちが伝わると、少なくても僕はそれを信じている。
言葉なんていらない。ただ、コソボにいる多くの人、特にたくさんの子供たちに、未来には、世界には、こんな楽しい事があるんだよ。それを伝えるのは言葉や宗教の違いなど、一切関係がない。ただ、一緒になって楽しみ、手をつなぎ、歌い合っていれば、きっと気持ちが伝わると、少なくても僕はそれを信じている。
どうだろう? 今からワクワクしてこないだろうか? これについては、JAICA(国際協力機構)と足並みを揃える必要があるが、彼らも我々の意図は理解してくれるはずだし、実現に向けて協力なサポートをしてくれるはずだ。
とにかく、我々Clubチャーリーは、単に海外投資を学び、実践していこうという事だけでなく、こういったボランティア的な活動にも積極的に参画していきたいと思っている。そして、その活動が、いずれその国の成長、発展につながるのであれば、これほど嬉しい事はないだろう。
ボランティアや慈善事業は、決して金持ちだけがやる話ではないのだ。我々とて出来る事があるはず。その為にも出来るだけ多くの方が気軽に金銭的負担を感じないような形、スキームというものを、知恵を絞って作りあげていく。
今回忙しいスケジュールを縫って、いくつかの事を犠牲にしてでも、この欧州視察ツアーに参加して、本当に良かったと思っている。この経験を自分だけでなく、多くの会員さんにしっかりと伝えていきたい。それが、私の役割だと思うから。
▲ れっきとしたイスラム国家 ▲ プリティシュナ空港の出入り口
(おわり)
▲ れっきとしたイスラム国家 ▲ プリティシュナ空港の出入り口
(おわり)




