今日は、アクアレラの会で抽象画に挑戦しました。

以前から、やりたいという要望があり、タイミングをはかっていましたが、やっと実現したというところです。

水彩での抽象画は、他の画材に比べ制約が多いと感じますが一度はしっかり考えてみることは大切だと感じたからです。

私も学生時代の4年間は、先輩に吉原治良氏が居たため「具体美術協会」の影響を受けながら抽象画を描いてきた経験があります。そのため抽象画について少しは話すことができます。

今回は、抽象画とは何か、どのように描いたら面白いのか、画面構成をどうするか、水彩絵の具の他に付加することができる材料は、何も見ないで描くことの面白さは…、といったことを説明しながら、「コラージュを使ったもの」、「水彩のみの作品」、「モデリングペーストを使ったマチエールのある作品」、「パステルと水彩を併用したもの」など、4点ほどをそれぞれ15分程度でデモンストレーションを実施しました。

その後、とにかくやってみることにして各自がそれぞれ考える抽象画にトライしました。

何も見ないで描くという経験がほとんど無かったにもかかわらず、このような作品が出来ました。全く初めてとは思えない作品が並び、驚きです。

各自が工夫して描いた作品はなかなか見応えがあります。

結果的に、モチーフなどに縛られない制作の楽しさを感じてもらったようで、終了時に「この実習は楽しかったですか」という質問に、ほとんどのメンバーから「楽しかった」との回答があり、和気藹々の中で終了しました。

なかなか無いことだったので、今後の活動にもう少しこの自由に描くことを取り入れてみたいと思ったものです。

 

15年ほど前に、市民大学(わかば大学塾)を立ち上げた際に、絵のクラスを4つ設けました。

その時に、

「もっと自由にのびのびと」「もっと楽しくワクワクと」

という標語をつくりましたが、今回の抽象画制作の体験が、まさにそのような感じだったのではないか、と改めて実感したものでした。

******************

奇しくも、今日はブログ開設から10周年となる日でしたので、何となく嬉しくなってこのブログを書いています。

10年でアップした記事は、たかだか833本で少ないとは思いますが、少しずつ浸透していっているのを感じた日でもありました。