遅くなりましたが、あらためて明けましておめでとうございます。
年初より、世間にもいろいろな事態が発生し、その上抽象作品の制作にも追われ、なかなかブログも手がつきませんでした。
さて、昨日は絵の会で影の伸び方についての復習をしました。
結構間違うことが多いのが、この問題です。
ここでは、影の無い素材を使って、どうすれば絵にもっとコントラストを付けることができるか、そのために「どのように影を入れればよいか」というテーマで研究をしてみたものです。
最初に考え方について復習し、実際に描いてみることにします。
曇天で全く影のないカナダのケベックで私が撮った写真を使って考えます。
ここに影を付けてコントラストのある作品をつくることをテーマとして、メンバーの皆さんとやりとりしながら制作してみます。
「どこに太陽の位置をセットしましょうか?」
「右から光が来て左に影が伸びるようにするのが良いと思います」
「太陽をあまり右に持って行きすぎると、建物の影が大きくのびて真っ暗になりそうなので、写真より道路の幅を広くして、太陽も道路を広めに照らす位置にセットしてみましょう」
ということで、描いたのが以下の作品です。
約35分ほどの制作でしたが、途中人物の頭が揃わなかったりして、結構筆で修正することになって手数が増えてしまいました。
その上、致命的なミスが出てしまいましたが、どこが問題だと思いますか?
まだ次を見ないで少し考えてみてください。
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そうです、一番問題なのは影の伸びている方向です。
他のことに気を取られ、大切なことを見落としてしまいました。
今日は、そのことを研究する日にしているのに……。
回答は以下のようなことです。
ここでは自転車に乗っている人を基準にしてみます。
太陽の位置の真下のアイレベルとの交点(仮に影の消失点と呼びます)から影の基となっている対象物の地面と接している点を結んだ先に伸びる方向が影の方向となるはずなのです。
今回は紙がアルシュということもあって、修正が難しいので、このまま残すことにしましたが、これこそ当日のテーマなのです。
まあ、これも間違いの良いサンプル?なのかもしれない、ということでまとめさせてもらいました。
お粗末さまでした!!!!


