丁度3年前、2018年の6月、中欧へのスケッチ旅行に行きました。

オーストリア、ハンガリー、チェコ、スロバキア、ドイツなどを8日間で回る強行軍のスケッチ旅ではありましたが、とても充実していました。

 

その中でドイツのドレスデンでのスケッチは、時間が短すぎてほとんど小さなスケッチブックに描くだけでしたが、その際に撮ってきた写真を基に、改めてドレスデンの街を描いてみました。

街を歩いていると、日本人と分かったのでしょうか、通りがかりの人がドレスデンの街が空爆でやられたときの写真を見せてくれる人がいました。

当時の空爆後の写真では、一面の焼け野原です。

ここからの復興ですから大変だったと思います。

まだ街のあちこちで工事が行われていたのは、復興事業が続いているのかもしれません。

それでも、東京などと異なり、古い街並みがしっかり残されているのが驚きでした。

今回はその時に撮った一枚(下の写真)を使って描いてみたものです。

プロセスを少しご覧ください。少し構成を変えています。

大きく下塗りをして…。

全体の明暗のバランスを考えながら進めます。

人物などを入れながら、まとめていきます。

最後に細かい部分も加えて、完成へ。

結構人が沢山いましたが、何故か街にもう一つ活気がないように感じたのが不思議でした。

 

コロナのために、海外にも行けない現在、もうしばらくは以前の写真などを掘り起こして制作してみるつもりです。