コロナのために、このところ海外スケッチは全くできません。

時間的な余裕もでき、以前行った海外スケッチ旅行の記録を整理していると、膨大な写真がでてきました。

今日は、2度行ったローマスケッチの際に撮った写真の一枚を使って描くことにします。

12年前にローマに行った際、雨にたたられていた時の写真から。

例によってプロセスを少し…。

サイズは570✕410(12号よりやや小さな変形サイズです)

鉛筆でおおまかな下描きをし、ファーストウオッシュ。

次いで、ポイントになる建物の窓などをを加えて。

人物、車などを入れ。

一気に上から影を入れていきます。

この間の記録が出来ていませんが、後からウオッシュを加えても下に描いた線などが残って見えるところが水彩の面白さの一つだと思います。

この後から乗せるウオッシュも、また面白い効果がでるように思います。

油絵などでは出しにくい水彩だけの魅力かもしれません。

 

今回は、結構構図に変更を加えたりしていたため、約3時間かかりました。

 

こうやって写真を整理したり作品にしたりしていると、当時のことが鮮明に思い出されてくるのが不思議です。

やはり絵を描くために行った旅行は、そのつもりで風景を見ているからだと思います。

 

この日は、雨で出鼻をくじかれ、なんとか街を見ておこうとホテルを出て歩き回ったことが思い出されます。

 

観光旅行とは全く異なる印象が、スケッチ旅行にはあるのです。