前回アップしたオックスフォードの作品は、全体に間延びした感じとなってしまいましたが、これは最初の構図に問題がありそうです。

ここでは、オックスフォードの作品をトリミングして比べてみたいと思います。

 

最初が前回の作品全体です。

以下、いくつかのトリミングの違いを比べてみてください。

遠景の建物が、なんとなく間延びしているように感じます。

そこで少し周辺を切り落としてみると

間延び感が変わり、バランスは少し良くなったようです。

これを縦位置にして切ってみると…、

更に主役として置いていた自転車の人物を切り落としてみます。

それぞれ、かなり印象が変わってきます。

このように、画面をどうつくるかは非常に大切であることが分かると思います。

だからこそ、最初の構図が大切なのです。

(エスキースはをつくることが、構図検討の手助けをしてくれます)

 

これらの中で、どれが良いかは作家の意図がどう出ているか、ということでもあるでしょう。

見る側が、どうとらえるかはそれぞれ変わるでしょうが、やはり心地よい作品にしたいところです。

 

ただ、これが結構難しく、何時も悩んでいるのです。

それでもこの構図を考える時間が、楽しい分部でもあります。

 

どのようなスタートを切るのか、考える時間のわくわくするところなのです。