今日は、パリの路地を描いてみます。

10年以上前、雨上がりのパリを描いていましたが、その時気に入った路地があり、同じ場所で何回もトライしました。

場所は面白いのですが、なかなか満足のいく作品ができず、今回で4度目の挑戦です。

今回はアルシュの大判に描いてみることにしました。

サイズは約A1サイズ(600✕840)。ほぼP25号に近いサイズです。

 

こんな感じの仕上がりとなりました。

 

少しプロセスをご覧下さい。

いつものように簡単な下描きをしたうえで、一気に塗っていきます。

真上からではないので画面は歪んでいます。

なかなか雰囲気が出てきませんが、ここに人を加えてみます。

どんな人物を入れるか迷いましたが、ここではビジネスマンを加えることにしました。

坂道の上から見下ろした眺めですが、その感じが出ていますか?

更に樹々の葉を加えることにしました。

ただ、なんとなくまだ納得というところまで行きません。

もう一度トライすることになるかもしれません。

 

普段は、4~50分と短時間で描いていますが、今回は2日で延べ約3時間。

ただ、構想から考えると10年以上ということになります。

これもまだ行きついていないので、また描くことになりそうです。

 

絵は目に映った通りに描くというものでもないので、いろいろやってみることは大切だと思います。

どれだけ、そこに自分の独自性・創造性が出せるかが大切だと考えているからです。