水彩画はまだ発展途上の分野だと思います。その可能性は無限ではないかと感じるときがよくあります。
水彩を描くとき、色々な技法を試してみる楽しみがあるのです。
これまでも、いろいろなやり方を試してきました。
50年ほど昔、主に抽象画を描いていたとき、材料は油絵の具だけでなく、磨き砂、石膏、藁、土、ドンゴロス、ペンキ等々、あらゆる材料を試していました。今ではもっと沢山の材料があります。
水彩はもちろん透明水彩絵の具が主体ですが、ベースとなる紙の種類選びから始まります。
絵の具の吸い込みの良い紙、定着が悪い紙、表面の凹凸の粗いもの、細かいもの、色が白いもの、クリーム色のものなどの選定から、マチエールをつくるアクアプライマー、コラージュするいろいろな材料、描き方も透明水彩ならではのにじみやぼかし、たらし込み、たっぷり乗せた絵の具をドライヤーで動かしたり、ひっかいたり、削ったり、果ては描いては洗い、描いては洗いとすることで、不思議な感じが表現できたり、極端な例としては絵の具が乾く前に凍らせたりなど、表現方法は無限です。
まだまだ可能性は拡がるおt思われますが、ここでは、アクアプライマーを使った作品をいくつかご覧ください。

