ドライブ中にTaraが"I'm starving, Marvin."と言ったがそんな男はどこにもいない。これは覚える価値のある英語だ思い、とっさに"Are you starving, Marvin?"と聞き返してみたら、「そうやって言うんだよ」と教えてくれた。腹ぺこな状態を強調して言う俗語だろう。僕の耳には"starving"と聞こえたような気がしたが、rhymeにするため、実は最後の"g"は発音されていないのだろう。というわけで、"starvin', Marvin"が本来の表記だと思うのだが、もはや"Marvin"は呼びかけでも何でもないので、ここでは"I'm starvin' marvin."としておくが、俗語の表記などどうでもいいことだろう。そして僕らの入った店はカナダならではのコーヒー店Tim Hortonsで、フランス語が唯一の公用語であるここQuebec州内にもあちこちにある。彼女はその公用語で注文するが、最近ではこういう場面でしか使う機会はないと言う。バイリンガルのカナダとはいえ、彼女のように二ヶ国語を自由に操れる人に出会うことはめったにない。彼女は幼い頃、両親の意向で、公立の幼稚園、小学校、中学校、そして高校の前半まで、immersionという特別のクラスで、全授業の50%をフランス語で受けている。そこまでしてようやくバイリンガルである。日本では近々、小学校の英語教育が始まるようだが、生半可なことでは何の役にも立たないことだろう。