職場でpotluckをやるというメールが送られてきた。何のことかと思ったらカナダではよくある持ち寄りパーティーのことで、自分勝手にありあわせの食べ物や飲み物を持って行って参加すればいい。昼食会だから、酒類はなしだろう。実はpotluckの前にinternationalという単語が付せられていて、僕は日本料理を強制させられているような観念に駆られた。外国人が連想する日本料理といったらsushiであるが、普通の日本人は滅多に食べない。運良く直前に日本に滞在していたので、僕らが普段口にする物で何を作ってやろうか考え、買って持って来た物は焼きそばである。イスラム教徒やヒンドゥー教徒もいるから鶏肉を用意し、温かいうちに食べさせてあげようと昼前に家へ戻って作った。うちの小さなフライパンで野菜たっぷりの3皿分を作るのは非常に困難で、かつ水を入れ過ぎたため、人前に出せるような焼きそばにならなかったが、奴らにあの食感は分からない。味さえしっかりしていれば問題なしだ。そして昼には何十品もエスニックな料理が集まり、potluckは大成功に終わった。みんなが少しずつ、なるべく多くの料理を食べようとするので、どれもが余った。僕の焼きそばもそこそこ好評だったものの、残念なことに半分以上残っていて、主催したJulieから"Bring some goodies home for dinner."というメールが送られてきた。"goodies"とはこのような美味い食べ物のことで常に複数形で使う。確かに大部分が"goodies"だったのだが、正直言って少し口にするから"goodies"なのであって、夕食にまで食べる気にはなれず、日本人である僕は自分の作った焼きそばを処分することにした。