先日、Christianが"Good night, sleep tight, don't let the bedbug bite."と言って帰って行ったので、何のことかと調べてみたら、寝る前の子供にかけてあげる決まり文句のようだ。「俺は子供か!」とちょっと不快感が沸いたが、ここで怒ったら損である。奴は何かにつけ、こうやって見知らぬ表現を使ってくれるのでむしろ感謝せねばなるまい。「おやすみ、トコジラミに刺されないで、ぐっすり眠ってね」という意味だが、翌朝それを確認すると彼はこれがrhymeであることを教えてくれた。それまで全く気付かなかったが、確かに脚韻を踏んでいる。使役動詞letを使った最後の部分は日本人には馴染みにくい構文だが、韻を踏むための苦肉の策なのだろうか。トコジラミとはアジア南部原産の南京虫のことである。近年、米国にも大発生しているらしいが、まさか寒いカナダには来ないだろうと思ったが、そうでもないらしい。とにかく、さっそく使ってみたいが娘は地球の裏側にいる。電話で伝えるにせよ、日本の夜はこっちの慌ただしい朝で、残念ながらこういった穏やかな言葉を発するような状況にない。