2024年6月23日


こんばんは


一気に梅雨本番の大雨となった日曜日でした

スマホのアラートも1日鳴ってましたし

河川も一気に水かさが増していましたね…

今年の梅雨は短期集中型と聞きましたが

降ればこんな雨ばかりでは先が思いやられます


また、この週末には高校野球長野県大会の

組み合わせ抽選が行われましたね

また今年もどこかで地方大会の様子を

お送りしたいと思いますのでよろしくお願いします


さて、初夏の京都旅もいよいよ佳境に入ってきました

今回を含めて訪問した場所は残り3つ

最後の2つがとっておきのハイライトでしたので

過密ながらもいい旅でしたね~


前回は学問の神様・北野天満宮の拝殿や

境内の様子をお送りしましたが

この時期の北野天満宮と言えばもう1つ

もみじ苑の青もみじを是非とも見たい!

早速境内の西側からもみじ苑に突入です

もみじと言うと一般的には紅葉が有名ですよね
紅葉と書いて(もみじ)と読ませるほど
秋の定番の風景になっているかと思います

しかし、京都では紅葉とは逆の
もみじの若葉の瑞々しい新緑の風景を
青もみじと呼んで季節の風物詩としてきました
京都には青もみじの名所がとても多いのですが
その中でも有名なものの1つが
北野天満宮のもみじ苑の青もみじです
紅葉の時はこんな感じの絶景が広がり
CM等でもお馴染みの京都の紅葉の名所ですが
青もみじも負けてはいません!
見上げた空を覆い尽くすもみじの若葉
そして、太陽の光を透かして若緑に輝きます
風が吹いて木々たちが揺れ 
青もみじがウェーブを作るその姿は
生命の躍動感そのものと言っても過言ではないほど
力強く、元気を与えてくれます

そんな木立の中を歩いていると
いろんなことを忘れて
リセット出来るような気がするんですよね

しかし、北野天満宮の真横に位置するこのもみじ苑
もちろんただの自然の風景ではありません
この場所にはかつて、御土居と呼ばれる
要塞が築かれていました
御土居を作ったのはかの太閤、豊臣秀吉です
そしてこの沢の風景の左側の斜面が
御土居の遺構と言われています

この時代は戦乱の時代でしたので
全国各地の主要都市は要塞化が進められ
壁やお堀が街を取り囲んでいましたが
それは京都でも例外ではなく
巨大な土塁が大きな京の都を囲うように
ぐるりと街を要塞化していました
その要塞の土塁のことを御土居と言います
京都を歩いていると丹波から全然遠いのに丹波口
鞍馬からかけ離れた場所なのに鞍馬口と
◯◯口と言う地名がいくつかありますが
それらはこの御土居の中に入る
各方面からの入口を意味した地名なんですよね

かつては厳重な警備が敷かれた御土居ですが
江戸時代の泰平の世に入ると次第に必要がなくなり
構築から100年も経たないうちに
御土居は取り壊されていったのですが
京都の右京と呼ばれる地域は治水や山の関係で
都市開発が遅れたこともあり
今でも僅かながら御土居の遺構が残されています
この御土居を利用して造られたのが
北野天満宮のもみじ苑というわけです
さらに、この小川は天神川と言って
平安京の右京が都市化しなかった原因の1つ
治水の難しい暴れ川として知られていました

ものすごく久しぶりに青もみじのこの場所に立って
やっぱりこれぞ京都だなって
四季の移ろいを切り取って、自然を大切にする
日本にしかない文化の礎が
この場所にもあるような気がしましたね

日々の暮らしの中で、昔の人たちは今ほど
移動も出来ず多くの知見を自分の目から
収集することは困難だったと思います
 
ですが、そのような時代だからこそ
身の回りの小さな変化を切り取って
四季を作り上げたのかもしれませんね

学問の神様にお詣りしたあとに
是非とも立ち寄っていただきたいですし
参拝だけではもったいない!
そんなもう1つの北野天満宮の顔がここにあります

今回は北野天満宮の後編、もみじ苑と
御土居についてお送りしました

さあここからはコンセプト企画
京都三大祭、ここまで祇園祭と時代祭の場所を
初日に訪ね歩いて来ましたが
もう1つのお祭りのお社を2つ結んで
この旅のハイライトとしたいと思います

その様子はまた次回です

では、
今日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございましたm(_ _)m