2024年6月21日


こんばんは


関東甲信地方も今日、梅雨入りとなりました

今年の梅雨は短期集中型とも言われていて

明後日の日曜日はいきなりの大雨になる

なんて予報も出されているほどです

災害の多い雨の季節、

備えを万全に乗り切っていきましょう


さて、今日も初夏の京都旅シリーズから

世界遺産仁和寺で思わぬおもてなしを受け

何だか嬉しい気持ちで嵐電に乗り

終着の北野白梅町駅で下車


ここにはとても有名なあの神社があるのですが

その前に、以前から気になっていた

変わった神社を初めて訪ねてみることにしました


向かったのは大将軍八神社です

大将軍とは征夷大将軍のことではなく
陰陽道の凶の方角を意味しています
陰陽道と言えば大河ドラマ「光る君へ」にも
度々登場する安倍晴明が有名ですが
この大将軍八神社はそれよりもずっと前
平安遷都とほぼ同時に創建されました

見た目には小さな神社ですが
相当の歴史があるんですね
早速境内に入ってみると…
おやおや、星マークに似た
羅針盤のようなものが本殿の前に置かれています

これこそ、陰陽道そのもの
古代中国から伝わった陰陽道には
方角によって吉凶が決まっていました

今でも恵方巻きなどで知られる恵方や鬼門など、
日本で独自に進化した陰陽道の方角の考え方は
現代の日常生活にもたくさん登場してきます

大将軍八神社は平安遷都が行われた際に
平安京にとって大将軍となる方角に対して
方位除けのために作られた神社です
陰陽道の意味する方角の吉凶は
3年毎に入れ替わっていきましたので
実際にはこの大将軍八神社だけでは
平安京の方位除けは万全とは言えません

そこで平安京が出来たのと同時に
東西南北すべての方角に
大将軍を祀る神社が一斉に作られました
それら多くの神社は後に縮小してしまいましたが
唯一、西の方角に位置するこの神社だけが
今でも当時のままに残っています

方角が意味するものは時代とともに変わり 
今では家の新築や引っ越し、旅行など
これから向かう方角への方位除けの神社として
人気を集めているのだそうです

自分も、もうすぐ終わりますが
この旅が最後までいいものでありますように
そして、今年もより多くのいい旅が出来るようにと
しっかり手を合わせてきました
方位除けというとどうしても
後の時代の江戸が知られていると思います
寛永寺や神田明神、日枝神社さらには日光東照宮と
鬼門封じの寺社はどれも有名なものばかり

ですが、その遥か昔
京都・平安京にも、万全な方位除け体制が
築かれていたんですね
さすが千年の都と呼ばれるだけのことはあります

平安遷都の頃の遺構は意外と少ないので
当時のまちづくりを知る貴重な機会になりました

小さな神社ですが、実は平安遷都に由来する
方位除けの大将軍八神社
人生も良い方角に向かって欲しいと願うこの頃です

さあ、旅は佳境に入ってきました
次回はすぐ近くにあるとても有名な
あの神社をお送りしたいと思います

では、
今日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございましたm(_ _)m