2024年2月12日


こんばんは


いいお天気の連休最終日になりました

夕暮れ時は山並みのシルエットが屏風のように

はっきりと浮かび上がってきて

まさしく絶景でしたね


さて、日本一高いビルの麻布台ヒルズの後は

せっかくですので近くにある愛宕神社へ

この愛宕神社がある愛宕山は

東京都心にある自然地形としては最高海抜地点で

その山の様子は鉄道唱歌にも出てくるほど

近代の江戸東京のシンボル的な場所でした

そんな愛宕神社では梅の花が見頃を迎えています
こちらの梅は元々源平梅と呼ばれていて
春の愛宕神社の名物となっていました

ある日、3代将軍徳川家光が愛宕山の下から
この梅の枝を取ってきて欲しいと
家来たちに命じたのですが
如何せん江戸市中屈指の山愛宕山への道は
どこも大変な急坂で馬では簡単に登れません

家来たちが山登りを躊躇している最中
四国丸亀藩の曲垣平九郎という若い武士が
急坂を恐れることなく、馬で一気に
愛宕山の急斜面を駆け上がったのです
時はほぼ平和な時代、その中で武功を上げた曲垣は
後に大変な出世を遂げることになります

そのエピソードから、曲垣平九郎が登った階段は
いつしか出世の階段と呼ばれるようになり
立身出世を夢見る多くの人たちに愛されてきました
立身出世がすべてでない時代になってからも
防災を願う神社として人気を集めています
かつて愛宕山から見下ろす江戸の街並みは
絶景の展望台として江戸の名所になっていました

今では周囲をたくさんの高層ビルが取り囲み 
かつてのような一望の風景はありませんが
それでも、境内の至るところに
かつてを偲ばせる遺構が残されています
桜田門外の変では水戸浪士の集合場所になり
第二次大戦の終戦記念日には
この場所でクーデター未遂も起きました
愛宕神社は立地条件から、多くの歴史的事件の
舞台にもなっている場所です
そんな街を一望する展望台だった愛宕神社も
今ではたくさんの高層ビルに見下されています
紅梅の奥に建っているのは虎ノ門ヒルズ
2015年から段階的にオープンした高層ビルで
最上階には都心から北方面を一望できる
展望台があったりします
時代の移り変わり、技術の進歩はすごいですね

現代の展望台から江戸時代の展望台へ
愛宕山から再び出世の階段を下り
(手すりに掴まりながら慎重に!)
三連休初日の東京歩きはまだまだ続きます

では、
今日も最後までお読み頂きまして
ありがとうございましたm(_ _)m