ポルトガル3日目。リスボンから大西洋に面した町ナザレへ向かう。リスボンのセッテリオス・バスターミナルから長距離バスバスに乗ることに。














バスターミナルで切符を買い、バスを待っていると、明らかに長距離バスには乗らないであろう軽装の男性が遠くからこちらを見ている。怪しい。置き引きねらいか? 隙を見せないように周囲を見渡し、荷物を確認し、牽制の視線を送る。しかし一向に気にする様子もなく、徐々に近づいてきては距離を置いて立ち止まる。やはり怪しい。あなた怪しいですよ、といってあげたくなる怪しさである。さっきまでパトロールに来ていた警官はいつの間にかいなくなっている。警察はやる気ないんだなあ、と思う。スーツケースもあったし、動きにくかったので、結局バスに乗り込むまで横2Mくらいの距離で対峙し、荷物をしっかり持ち、ずっと牽制して隙を見せないでじっとしていた。疲れる。結局バスに乗り込んだらすぐにいなくなった。そんなに見るからに怪しくては置き引き商売も繁盛しないであろうと思った。














友人の話では、スペインではジプシーに囲まれてすられるのはよくあることらしく、ポルトガルの置き引きは警戒していれば大丈夫な分、まだかわいいほうだそうだ。














バスバスに乗り込むと指定席は最前列。隣は30歳くらいの女性。ポータブルDVDプレーヤーを購入して家に帰るところらしく、バスが動き出すと、箱から取り出し再生し始めた。ヘッドフォンは附属していたが、使用する気配はなく、スピーカーから再生。流れてくる音楽は、超軽いノリのラテンミュージック。これがポルトガルの流行歌謡曲「ピンバ」らしい。ヘッドフォンの使い方を知らないのかと思い、ここに差し込んだら、と指で指すと、使ったほうがいいか?という風情。まあいいかと思って、いいですよ、というと音量アップ。運転手さんも「もっと音量上げてくれ」と言い出し、しばし車内はラテンミュージックフェアであった。お国柄を感じたひととき。青グラデーション音符














ポルトガルの高速道路はきれいでしっかり整備されていた。ところどころの街でロータリーに入り、人をおろしていく。2時間ほどでナザレに到着。ナザレは、もともと古い漁師町。今はリゾート観光地化がすすんでいて、レストラン、小規模ホテルも立ち並ぶ。それでも小さな漁師町の素朴な雰囲気は健在。波














ナザレのバスターミナルを出ると、向かいのプチホテルホテルのおばさんが客引きしている。日本人の方が書いたHPでこのおばさんのホテルがよさそうなことを予習していたので、素直に案内してもらい泊まることに。だが案内された部屋はHPで見たのとどうも雰囲気がちがう。言ってみれば本館と別館といったところで、案内されたのはホテルというより長屋のような別館。お向かいの部屋は明らかに生活感が漂っている。少々設備が古く、潮くさい。部屋を見る前に泊まるといったのがちょっと失敗だったか。でもまあナザレらしくていいかと思い泊まる事に。おばさんは親切で愛想の良い人である。

世田谷暮らし、ときどき旅。-ナザレ2

ホテルのおばさん


















世田谷暮らし、ときどき旅。-ナザレナザレの長屋ホテル。










 










ケーブルカーで山の上のプライア地区に上り、海とナザレの町を見渡す。ちょうど音楽祭の日で、鼓笛隊のパレードと遭遇。














夜の食事は、「タスキーニャ」というレストラン。地元の人にも人気があるらしく満席。ブイヤベースがこの上なくおいしい。見つけてきた妻に感謝。イワシの炭火焼(塩味)もいただく。こうした日本人の舌に合う料理が多いのもポルトガルのいいところ。大当たりのレストランであった。食事