【手に職】





5人目。



今年に入って5人目だ。ボクの周囲では“中出し”が流行しているようだ。そう。今年に入って5人の女性から“できちゃった結婚”の報告を受けた。5人のうちのひとりで、30歳を超えた女子は“授かり婚”と言いやがった。さすがは30歳を超えているだけあって上手いこと言いやがる。目からウロコが落ちた。ポコチンの皮がヒザまで剥けた。耳たぶがタマキンの皮になった。ボクの友人の“アナルヅミ君”は“しくり婚”について『しくって妊娠させたくないですよ。中に出すときはガッツリと出したいっすよ。』と“見事な男心”を語ってくれた。鬼畜として有名で“イタリアの種馬”という異名をもつ“ハメニゲーノォ・ボンマルシェ・カッツォーネ君”は『ボクは“しくり顔”じゃないし、妊娠したとしても銭を出して解決しますよ。どうせ10万程度で済むんでしょ♪何だかかんだ言うても興奮するのはメコスジですよね♪』と意気揚揚とした性器で語ってくれた。新必殺技“中出しには銭出し”の誕生であると同時に“メコスジ”に対する執念を感じた。恋愛からは遥かに遠い存在の残念な男だ。それがボクにとって大変に嬉しいのが事実
だ。インポになればいいのに。



某サウナ。



先日、数年ぶりに先輩3人と呑んだ。先輩方は昔々に仕事でご一緒させて頂いて時に“大切な事”を少しだけ、“いらん事”をたくさん教えて下さった。数年ぶりに会った先輩は3人とも素敵で悲惨な人格を維持しておられた。ひとことで言うと“死ね”と誉められるような事を現在も余裕で催されている。実直な先輩をもってボクは幸せだと思う。散々に飲酒した帰り、“武田真治”に似ていると騒がしい先輩が働いている某サウナの前を通るとガラスの扉の向こうで店員に怒りをブチまけている男性がいた。



サンタフェ。



ガラス扉の向こう側で怒る男性は全裸だった。もちろん外からは丸見えだ。宮沢りえの“サンタフェ”かと思った。ポコチンを丸出しである。その男性に必死でガウンを着せようとしている“某サウナのスタッフ”がいた。自称“武田真治”な先輩の暴露によると“そのスタッフ”はゲイだそうだ。



手に職を持ちたい。



めでたし、めでたし。