新海誠監督の作品『君の名は。』 を見てきた。
率直に言って、とても素晴らしい作品だった。
まだ冷めやらぬ余韻に浸っているのだが、ネタバレはせずに思ったことを書きたい。
会心の一撃!!!
まさにそんな感じの出来の映画だと思う。
私は新海誠監督の作品はほとんど見た(と思う)
そして、作品を見て氏の大ファンに(自称)なった。
氏の作品で大好きなのは『秒速5センチメートル』 と 『言の葉の庭』 だ。
この二つは新海誠作品の最重要作品だと(私が勝手に)位置付けている。
何故ならば、新海作品におけるベースとなる世界観や作風がこの作品には詰め込まれているからだ。
むせかえるようなモノローグ。
息を飲むほど美しい風景描写。
決してハッピーエンドには向かわない、煮え切らない恋愛模様。
クライマックスではテーマソングとなる曲が流れると共に静かに収束していく。
最初に見たのは『秒速〜』の方だったが、初めて見た時からその世界観に完全に引き込まれてしまった。
物語のプロットとしてはあまりにも起伏がなく、そしてクライマックスも決してハッピーエンドでは終わらない。
しかし、これでいいのだと思った。
『これは物語を楽しむ作品ではない。世界観に浸る作品なのだ』
そう思わせてくれるほど、世界観が素晴らしかった。
そして、不思議とこの作品にとても癒されたのだ。
(なんでも氏は村上春樹の大ファンだそうで。
それを知った時は納得した。 )
私の拙い文章では伝えきれないのだが、(是非未聴の方は視聴を!)そんなニッチな作風が新海誠作品の特徴… だったはずなのである…
私のような気持ち悪いオタクは「えー!?この作品の良さが分からないってー!? もったいないね〜 どーせこの良さは俺にしか分からんのだね!」 とか言ってたんですよ…
そして「君の名は。」
ところが!!
どっこいい!!
きましたついに!!
王道!!ど真ん中!!! 直球ストレート!!!!
新海作品〜? どーせオタ向けでしょ?
という輩も泣いて引っ込む素晴らしい名作。
とにかく物語の引力が凄い。
気づけば私は買ったドリンクを飲むことも忘れて画面に見入っていた。
そして映像も素晴らしく美しい。
彗星のシーンがあるのだが、(CMでもやっているシーン) これがとんでもなく美しい。
氏の売りであるモノローグは今回はかなり控えめだが、画面の端々に新海諸作品に通じる美学はしっかりと貫かれている。
監督は今回の作品が集大成だと言っているのだが、まさにその通りなのかもしれない。
『君の名は』本当にいい映画なので、是非お勧めします。
追伸 秒速〜の主題歌「one more time one more chance 」
この歌詞は実は「君の名は。」にも通じる部分がある。
意外と根底のテーマは変わっていないのかもしれない。
というか、まさか伏線…? そんなわけないか。
