上映時間は1時間54分、

 

 

 

 

シェイクスピア劇のあれこれを演じ続けると、

 

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが、

 

すばらしい名優に見えてきます!

 

ピアフの歌い出しなんてゾクッとして。

 

(ディートリヒは、そうでもないかな)

 

もっと出てきていい、実力派。覚えておきます。

 

 

犬たちが過度の演技をしないところも好ましい。

 

『ドッグマン』の由来/成り立ちと、

 

その名の下に還るエンディング。

 

久々のベッソン節、堪能しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

166分。

 

 

 

 

うわっ! いきなりの音に、まずビックリ。

 

香料を制すもの 宇宙を制す

 

と、ただのクレジットなのに。

 

巧いなあ…ヴィルヌーヴ監督。

 

ポールを中心にスティルガーたちと

 

敵を迎え撃つ展開のカメラの動きとか。

 

やっぱ凄い!

 

ドスンドシンとハルコンネン兵が降ってくる

 

バトルシーンからサンドワームが登場するところまで。

 

まだお腹にいるポールの妹からの

 

この冒頭のシークエンスで、もうすっかり前のめりです。

 

あとはその感嘆を繰り返すばかりの、圧倒的・映画。

 

繰り広げられる世界が、ほんとうに在るのではないか!

 

と思わせるほどの砂の惑星。

 

観終わったその日はなんだか興奮状態の

 

『デューン PART2』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2時間1分。

 

 

 

 

予告篇の、粒立った画の感じが良かったので観ました。

 

とっても良かったです。

 

その人がしばらくシガニー・ウィーバーだとは分からぬ巧みさで見せます。

 

監督はフィリス・ナジー。

 

驚きました。これが長編デビュー作だそうです!

 

ただただシステマティックに思える堕胎場面の演出。

 

ジョイはその最後に無機質な天井の亀裂を見ます。

 

女性の顔さえまともに見ようとしない医師のディーンだけど、

 

罪悪感を感じる者こそ信用できない、と言う彼のセリフがとてもリアルなのは、

 

そんな誰かのたった一言、告白でも崩れてしまう組織・システムだからですね。

 

社会で本当に助けを求めている者たちを差し置いて、正論を振りあげ、

 

闇雲にNoを突きつける今の風潮にも感じるものがありドキッとしました。

 

そこでジョイにその後の痛みや罪悪感を感じる間も与えない展開は、

 

やはり巧いです。

 

女性器の名称を口に出すことすらはばかれる人です。

 

しかし時代の変化には敏感に興味を持つ人物。

 

考えるよりまず行動の原理はこの作品のコアでもあるようです。

 

Dr.ディーンのニセの顔をあばき、取引を持ちかけ、

 

はじめて施術をしたあとの高揚感もまた、娘の登場であっさり叩き潰されますしね。

 

法律はもとより、宗教や政治、人種や倫理などの、

 

時代を問わず世の中の、人の感情の裏表さえ巧みにひっくり返しては魅せる展開!

 

名画『セルピコ』(2時間10分)風情の刑事の登場も、

 

この時代ならではでしょうか?

 

ほんと巧いツクリだと感心します、フィリス・ナジー監督。

 

もう後戻りは出来ないだろうジョイの、その後の転身とジェーンたちの活躍は、

 

実話とはいえ出来過ぎなほど見事でした。

 

『コール・ジェーン』

 

手触りはざらりとしても、芯を持つ暖炉の焔のように、

 

しなやかな熱を感じる映画です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

180分の、

 

 

 

 

退屈だ。とテラーが応えるまで、ホント退屈!

 

恋人のジーン以外、感情を伴った登場人物が出て来ないんだもの。

 

発する言葉も物語を追うために聞いている感じ。

 

もともと、感情など持ってはいけない人達かもしれません。

 

…言い過ぎですね。

 

 

「罪を犯しておいて、その結果に同情しろというの?」

 

 

と言うキティのセリフからです。

 

グイッとスクリーンに集中できたのは。

 

気づけば、そうそうたる俳優陣が揃ってて、

 

わざわざ記しませんけど、

 

野心とプライドと嫉妬の塊・ストローズを演じた

 

ロバート・ダウニー・Jr.は、受賞も納得の存在感です。

 

 

精神的にもかなり疲れる映画でしたが、

 

評価云々よりも、

 

これから先クリストファー・ノーラン監督の作品の系譜に

 

このタイトルが加わり続けることの意義こそ重要なのでは?

 

と思いました。

 

 

 

作品、監督賞はじめ7部門受賞の『オッペンハイマー』。

 

ノーラン監督のほぼ独り勝ちですか。

 

ようやく認められたみたいです。

 

 

 

毎回長いと不評の授賞式。

 

今回は(3時間半ほど?)

 

どうだったんでしょう。

 

ほとんど見てないので分かりませんが。

 

第96回アカデミー賞受賞結果は以下のとおり。

 

 

映画.comさんから勝手にコピペさせていただきました。

 

感謝です!

 

 

 

 

 

作品賞

「オッペンハイマー」

 

監督賞

クリストファー・ノーラン「オッペンハイマー」

 

主演男優賞

キリアン・マーフィ「オッペンハイマー」

 

主演女優賞

エマ・ストーン「哀れなるものたち」

 

助演男優賞

ロバート・ダウニー・Jr.「オッペンハイマー」

 

助演女優賞

ダバイン・ジョイ・ランドルフ「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」

 

脚本賞

ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ「落下の解剖学」

 

脚色賞

コード・ジェファーソン「アメリカン・フィクション」

 

視覚効果賞

「ゴジラ-1.0」

 

美術賞

「哀れなるものたち」

 

撮影賞

ホイテ・バン・ホイテマ「オッペンハイマー」

 

衣装デザイン賞

「哀れなるものたち」

 

長編ドキュメンタリー賞

「実録 マリウポリの20日間」

 

短編ドキュメンタリー賞

「ラスト・リペア・ショップ」

 

編集賞

ジェニファー・レイム「オッペンハイマー」

 

国際長編映画賞

「関心領域」(イギリス)

 

音響賞

「関心領域」

 

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

「哀れなるものたち」

 

作曲賞

ルドウィグ・ゴランソン「オッペンハイマー」

 

長編アニメーション賞

「君たちはどう生きるか」

 

短編アニメーション賞

「War Is Over! Inspired by the Music of John & Yoko(原題)」

 

歌曲賞(主題歌賞)

“What Was I Made for?”「バービー」

 

短編実写映画賞

「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」

 

 

 

 

 

もちろん、ウェス・アンダーソン監督の

 

短編実写映画(39分)賞受賞も忘れてはいけません。

 

未見だけど。

 

 

『君たちはどう生きるか』(2時間4分)

 

そして、

 

『ゴジラ-1.0』(2時間5分)の特殊効果賞受賞!

 

ホントうれしいなぁ…。

 

なによりの誉れ、だと思います。

 

 

おめでとうございます!