小学生の頃は虫を触るのなんてへっちゃらだった。

 

バッタやトンボを虫かごいっぱいに集めたり、

カタツムリをとってきて家の中に離して怒られたり、

てんとう虫を指先に乗せて飛ばしたり。

 

 

そして、毎年夏になるとクワガタ・カブトムシを飼育していた。

まぁ、お世話していたのはほぼ母だが、、。

 

 

 

そんな小学生の夏休み。

同級生からクワガタとカブトムシを分けてもらった。

 

ワクワクで持ち帰り

かなり大きい虫かごを用意して

毎日観察していた。

 

手に乗せたり、ゼリーをあげたり。

とにかく好きでたまらなかった。

名前もつけてたし。

 

 

 

かなり大きい虫かごは置くところがなく床に置いていた。

そんなカブトムシとクワガタに猫は夢中だった。

 

 

過去の写真をあげると

 

 

(↑ねね)

 

こんなふうに。

だから蓋をしっかりして猫に捕まらないように気をつけた。

 

 

その頃うちにいた猫は

もこ・ねね・ハナ

 

その中のハナは生まれた時から目が見えない猫だった。

まだ片手に乗るくらい小さかった頃、

外にうずくまってカラスに狙われているところを

母とおばあちゃんが助けた。

 

模様かと思うぐらいのシラミがくっついていて

すぐに病院に連れて行った。

その後、ハナはうちの家族になった。

 

 

 

目が見えない猫を飼うのは初めてで

最初はどうしてあげたらいいのか悩んだが

そんな心配いらないくらい

ハナはすぐに家の配置を覚え

ぶつからないように移動したり

トイレの場所も間違えることはなかった。

 

 

目が見えないところを他で補うように

嗅覚と聴覚がとても優れていた。

 

どうやら名前も覚えたようで

ハナ!って呼ぶと側まで駆けつけるようになっていたし、

小さなハエでも音で場所を把握し捕まえていた。

 

 

そんなハナに驚かされる日々だった。

 

 

 

 

話を戻して、

案の定カサカサ動くカブトムシ・クワガタにハナは夢中だった。

そんな猫達を警戒しながら私は毎日観察していた。

 

 

ある日いつもどおり観察した後

お風呂に入りなさいの声でその場を後にし、

私はお風呂に入った。

 

カブトムシとクワガタのことなんかすっかり忘れていた

そんな時、ふと

あれ?蓋ちゃんと閉めたっけ?

 

 

嫌な予感がしてすぐ向かうと

蓋をちゃんとしていなかった。

 

周りに猫はいなかったが

数を数えると1匹足りない。

 

 

逃げ出した?どっかに隠れた?

 

青ざめながら探した。

 

 

探しながらフラフラとおばあちゃんの部屋に入ると

おばあちゃんはテレビを見ていてこっちに背を向けていた。

 

その後ろでハナが何かをかじっていて

 

その下にクワガタが落っこちていた。

 

 

 

うわあああああああ!!!!

クワガタを取り上げたところまだ生きていて

ハナがかじっていたのはクワガタの大アゴの部分だった。

 

それも取り上げ

半泣きで母に報告した。

 

 

 

大アゴを無惨に折られてしまったクワガタに謝りながら

見守った結果、1週間後に旅立ってしまった。

 

 

トドメを刺したのはハナだが、

きっかけを作ったのは私なので、

なんとも言えない空気感を感じ。

 

トラウマになった私はそれから二度とクワガタを飼うこともなかったし

 

大人になった今は虫に触ることもできなくなっていた。

 

 

 

 

爪も鋭く歯の牙も鋭く

真っ黒だったからクマなんて呼んでいたけど

ほんとに容赦ない猫だったな。

 

 

なんか、、

これ書きながらもののけ姫のオーケストラ演奏BGMにしちゃってて

おどろおどろしくなっちゃったけど、、

 

 

 

 

寝てる時に不意に出るピンクの舌が

超絶可愛いハナちゃんなのでした!!!キュルルン♪

 

 

 

 

(あーしの夢っすかぁ〜?超チルな虫狩りぃ〜)