いとこの家に猫がやって来たらしい!

そんなことを聞いてわくわくしながら遊びにいった

小学生の私。

 

 

 

 

初めて会ったその猫は

ネオという名前に相応しいように

見た目から強くてプライドが高いのがわかった。

 

でも小学生の私。

好奇心いっぱいで疑うことなく触れ合いにいく

が、撫でただけなのに怒られてしまう。

 

その後も何度か挑戦したけど

心を許してくれることもなく

そのうち

お互い敵意を持ち始めた。

 

 

いつの日か、

階段下の空間の奥が寝床だったネオが

寝ている時に、私が階段を登ってネオが寝ているところ

ら辺の壁をドンドンと叩いてみたことがある。

そしたら、寝床から階段途中にいる私のところまで

ダッシュで来て怒られたことがある。

めちゃくちゃ怖かった。

 

それでも猫は好きだったし、ネオもいつか心を

許してくれるだろうと挑んでいた日。

テレビの横の棚にちょこんと座っていたから

話しかけながら触ってみる。

意外と怒ることなく触らせてくれるので、

一瞬気を抜いたその時に

ネオが私の手を噛む素振りを見せた。

ビビった私は避けようとして

頭がテレビの角に当たってしまう。

ネオもそれをみて一瞬ビビる。

結局私はネオのバカ!とネオのせいにして

その場を去る。

 

 

 

 

そんなこんな、しばらくして

いとこの家で飼えなくなりうちにネオがやってきた。

 

その時、家には

もこ、ねね、はなが先に住んでいて

顔を合わせるがかなり相性が悪かった。

 

それでもなんとか自分の居場所を見つけながら過ごすネオ。

 

 

 

 

ミケ猫家族も乗り込んできてさらに猫が多くなった環境。

 

 

素直になれず最初は甘えなかったが、

私も家族もみんなで毎日ネオに触れ合っていき

次第にネオも甘えるようになったし、

私もネオの不機嫌な時を察知できるようになっていた。

 

 

元々、ネオは保護猫で

そこから引き取りいとこの家に行った。

でも事情があり、次は私達の家で初めましての

猫たちと急に過ごす事になった。

人間の事情でかなり振り回されたネオ。

幸せだったかわからないし、可哀想だなと思うこともある。

 

 

それでも一緒に過ごした時間、触れ合った時間は

ネオにも私たちにも特別な時間だったと思う。

 

 

 

 

 

他の猫たちと仲がいいわけじゃないのに

気づいたらくっついてることが多かったネオ。

 

ヘルニアになったけど

自力で直したネオ。

 

よくねねが私の足の上に乗って寝ていたのを見ていたネオ。

 

周りを警戒しながらも

あんなに犬猿の仲だった私の側に、

自分から来てくれて

足の上で寝てくれた時は

静かに家族に自慢した。

 

 

やっと心を許してもらえた。

 

 

足が痺れるまで

ゆっくり寝てもらった。