今までたくさんの猫と出会って暮らしてきて

みんなそれぞれ愛おしかったけど

その中でもねねは私にとって特別でした。

 

 

初めて会ったのは私が4歳の時で

いとこのお姉ちゃんが公園で拾って連れてきました。

初めて会ったのにねねは私の後ろをくっついて歩いて

側を離れませんでした。

 

猫がいるのが当たり前だったこの頃の私は

猫と遊ぶということを理解してなくて

なんかめっちゃ好かれてるなくらいに思っていました。

 

 

 

でもお互い時間が経つにつれて

なくてはならない存在になっていったんです。

 

そんなねねの紹介を少しだけ。

 

 

 

 

普段は大人しくて猫見知りな部分もあるけど

時々見せる野生の姿は可愛らしいです。

クワガタが入った虫かごの上に乗り頭くっつけて永遠に見ていたり、

家の中に入ってきたトンボを羽だけ残して食べていました。

 

 

 

 

題名にも書いたけど名前の由来は寝てばっかりいるからねねです。

他の猫と比べて圧倒的に寝ている時間が長かったです。

私の足が痺れるまで足の上で寝るのも好きでした。

私もその時間が好きでした。

 

 

 

 

ねねといえば、歴代猫の中で1番の猫っ毛でした。

ふわふわで柔らかい毛並みでした。

あと、すごく上品な猫でいつも姿勢良く座っていました。

ご飯は少ししか食べません。

上品な量ですね。

いくらお腹が減っていても取り乱したりしません。

上品に見つめてきます。

そういえば、チュール買ってきたんだ!と袋から出します。

駆けつけます。顔も本気になります。

 

 

 

 

家族の中で私が名前を呼んだらどんな時でも返事をしてくれました。

私以外の人は無視するんですよ。

 

そんなねねとのラブラブライフを送っていた私でしたが、

高校卒業を機に家を出ることになりました。

車で3〜4時間くらい離れたところにいく事になり、

ねねとの別れも寂しかったけど、またすぐ遊びに帰ってくるからねと

別れました。

 

その翌日、ねねは2階の私の部屋の前まで行って

鳴いて、探していたよとおばあちゃんに教えてもらいました。

 

それから1ヶ月後に実家に帰りました。

久しぶりに会ったねねは警戒していました。

というか怒っていたのかもしれません。

名前を呼んでも返事もしないし、しばらく出てきませんでした。

ねねは私に置いていかれたと思ったのかもしれません。

 

 

 

 

時間が経つにつれ、私がいる事に慣れてきたのか徐々に近くに寄ってきて

前みたいに膝の上に乗っかってきました。

 

でもやっぱり私は帰らないといけないので、

ねねにお別れをいいます。

 

また、会いにくるからね。元気でいるんだよ。

 

前日の夜まではゴロゴロ甘えていたのに

そっぽを向いたまま尻尾をブンブン振っていました。

 

 

そしてまた、翌日、私のことを探していたよと教えてもらうのでした。

 

 

それをたくさん繰り返しました。

 

 

時間というのは残酷で、衰えていくねねを見ながら

私はできるだけ帰ってくることしかできませんでした。

ねねに会うために、ねねに会いたいから

帰っていたのがほとんどでした。

 

 

 

 

ねねは最後まで強く生きようと頑張っていました。

小さい体だったけど、とても大きな大きな存在でした。

 

1年前、ねねは旅立ってしましました。

 

お別れの話もいつかできたらと思います。

 

 

家族に1番愛されて、1番可愛がられたねねのお話でした。

 

 

最後まで目を通してくださりありがとうございます。