生まれた時の写真。
私の側にはもこがいた。
決して叩いたりはしなかったけど
(なんだこれ?)
みたいな感じで近くにはいた。
母が臨月の時、今までそんなこと一切しなかったのに
お腹の上にぴょーんと飛び乗って母は破水して
そのまま私が生まれたらしい。
一緒にテレビを見たり
一緒に寝たり
一緒にご飯待ちしたり
おばあちゃんにおんぶしてもらったり
産まれた時から一緒だった。
初めての猫の記憶はなくて
気づいたらいるのが当たり前だった。
もこは1歳にもなってない時に拾われてきた。
みんなに可愛がられて、大人の手が傷だらけになるくらい
やんちゃな女の子。
母が買ってきた犬のぬいぐるみが大好きでいつも遊んでた。
そんなもこはうちのボス。
よその野良猫が近づいたら怒鳴り散らして寄せ付けない。
(私のこと撫でてちょうだい)なんて甘えてきて
よしよし撫でてて気を抜くと
(撫ですぎじゃああ)と噛まれてしまう。
大きくなるにつれまんまるになったもこ。
尻尾は短かったから後ろ姿はトトロみたい。
小さかった私はまだもこの洗礼を受けていない。
この先、手に穴が開くくらい噛まれることも知らずに
もこと一緒にテレビを見る