5月、退院してからは熱も上がらず、吐き気もなく至って良好だった。
毎週の訪問リハビリと訪問整体で少しずつ右足を曲げ伸ばし。
体重は少しかけられたけど痛くてすっかり歩き方も左足任せになっていたので、ストレッチしながら治していった。
経過は良好だった。
6月に入り、体調も安定していたので娘の運動会にも行けた。
暑い日が続いていたけど当日は曇っていて涼しく、出番の演目をすべてみることができた。
入院中に
『かあさん、運動会みにこれるかなぁ。』
『それまでには退院するから大丈夫だよ。』
と話していたので本当よかった。
その頃、右の脇腹が痛むようになっていた。
腹筋の痛みに似ていたので痛めたかな…と思っていた。
笑ったり咳をしたりすると「イテテテテ…」響くのだ。
その痛みは腰(背中)の方まで広がり、腰痛の様になっていた。
なかなか痛みがとれないので、整体の先生に診てもらうと、やはり腰の筋肉が張ってるらしかった。
まあ特に気にせず、血液内科の外来の日についでに診てもらおうと思っていた。
その外来日の前日の朝突然40度の熱が出た。
思い当たるふしも特にない。
ロキソニンを飲んでも熱の下がりが悪く、すぐに上がってしまった。
時間をあけてカロナールを飲んだ。
訪問看護師が来てくれたが5月の入院もあったしやはり病院に行った方がいいとのこと。
私はいつものように
『明日診察日だから明日まで待つ』と言いはったが、心配だから血液検査は受けてきてと言われ渋々行くことにした。
帰ってくる気満々だった。
時間外だったけれど病院にいた膠原病内科の先生が診てくれた。
熱は38度。
SPo2は測れず(よくあることだ)。
念のためのインフルエンザ検査と尿検査と血液検査、血液培養検査。
CTも撮った。
結果が出る間、目眩がしてきて、高カロリー輸液の点滴を止めていたので喉の渇きが凄かった。
血液検査の結果は想像以上に悪かった。
白血球(WBC)の値が0.9(900)と前回入院時より低く、炎症反応(CRP)も11.53ととても高かった。
高熱でハイになっていたのか、さほどつらくなく、答えはわかっているのに『帰れませんよねー?』などと先生に言っていたが、個室に入り、母が家に荷物をとりに帰ったとたん私は死んだように眠っていた。
すぐに熱が上がり、母や夫や娘や妹が来ても朦朧としていて熱にうなされたまま夜を過ごした。
こうして6月10日。
前回の入院からちょうど1か月。
前回と同じ『発熱性好中球減少症』で入院となった。