今回は、石油系合成成分の使用を一切不可としている認証機関をご紹介します。

 

 

石油系合成成分を一切使用不可としている認証機関はいくつあると思いますか?

 

 
その代表的な機関の数は...
 
①USDA(アメリカ)
②demeter(ドイツ)
 
2つだけです笑い泣き
 
様々な国であまり名が知られずに頑張っている認証機関はあるかも知れませんが、現状はUSDAとdemeterのみとなります。
 
 
※オーストラリアのACOという認証機関も石油系合成成分の使用を不可としていましたが、2013年にCOSMOS(オーガニックコスメの世界統一認証基準を目指すことを目的として設立された認証機関連盟に加盟し、COSMOS基準も採用しています。
COSMOS基準については次回の記事でかきます^_^
 
 
 
 
それではUSDAとdemeterの特徴をご紹介していきます目
 
 
①USDA(アメリカ)
  
 

「USDA」とは、United States Department of Agriculture (米国農務省) の略称で、日本でいう農林水産省にあたる政府機関です。

 

アメリカでは基準の異なる多くのオーガニック認定団体がありましたが、それらの基準を統一するために、米国農務省が全米統一基準を制定しました。

 

そして、米国農務省の基準によって認可を受けた機関がオーガニック認定を行っており、その認定を受けた製品だけがオーガニックであることを表示することができます。

 

認証する主な品目は農作物や食料品ですが、明確な基準が確立されていないオーガニックコスメもこのUSDA基準が採用されることが多くあります。
USDAのオーガニック認定制度は資源の循環を促進し、生態系のバランスを保ち、生物の多様性を保全することを目的としています。

 

 

USDAのロゴの表示が認められているのは、

⚪️製品のすべてがオーガニック原料である「100% Organic」

⚪️製品の95%以上がオーガニック原料で作られている「Organic」

2つのみとなっています。その他のものはUSDAのロゴを表示することができません。

 

《USDA認証の基準》

・石油系及び石油系合成成分の使用不可

・「IFOAM」(国際有機農業運動連盟)の加工食品認定にほぼ準じた基準でコスメ認証をしている

・収穫の3年前までの農薬・科学肥料を使っていない土地で有機栽培されていること


・原料の遺伝子組み換え・電離放射・下水汚泥は禁止

 

【100% オーガニック】

・水、塩を除き、100%オーガニック原料である。

【オーガニック】

・水、塩以外の原料のうち95%以上がオーガニック原料である。
・残りの5%も国が認めた合成物質・天然物質


 

 💡『バジャー』や『ジョンマスター』商品の一部でUSDAのロゴをよく見かけます^_^
 
 
 

 


②demeter(ドイツ)
   
 
demeterはドイツのオーガニック認定機関で、主に農産物・食品の基準です。
 
大きな特徴はバイオダイナミック農法という大変厳しい基準の自然農法によって栽培された原料を使用することが最低条件になっています。
 
 
*バイオダイナミック農法*
 
オーストリアの哲学者「ルドルフシュタイナー」が提唱した農法で、一切の化学薬品や化学肥料の使用を禁止するほか、天体の運行のリズムに合わせて種まきや収穫を行い、本来の生命力を持った作物を育てる方法です。
 
 
《demeter認証の基準》
 
・石油系及び石油系合成成分の使用不可
 
・コスメ製品の植物原料はバイオダイナッミック農法によるものを90%以上使用
 
・製品全体は100%自然原料であること
 
・アルコール、キサンタンガム、レシチンなどの乳化剤、その他の化学原料の使用不可
 
・化学香料は使用不可
 
 
 💡『プリマベーラ』や『マルティナ』の商品の一部にdemeterのロゴの商品があります。
demeterは独特の農法で基準が厳しいので、認証マークがついたコスメは少ないです。
 
 
 
 
以上の2つの団体が、石油系合成成分の使用を不可としで大変厳しい基準を設けている認証団体になります。
 
 
とことん成分にこだわりたい
 
本来の植物の力でお肌のケアをしたい
 
環境にも配慮した製品を使いたい
 
などの思いがある方は、『USDA』や『demeter』の認証マークがついているコスメを選んでみるのも良いかもしれません。
 
 
 
 
次回はその他の認証団体のお話ですニコニコ





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