行書第3回前半 「伊都内親王願文」 「聞」の用筆分解写真 「側聞惟父惟母」  | 熊山のブログ

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行書 「伊都内親王願文」 
第3回 用筆法  「」の用筆分解写真 「側聞惟父惟母」 

俯仰法を使ってすべて書きます。
もちろん、運筆時には『抑揚』という動作も必要です。

「聞」


「側」








「聞」

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前半 聞 終わり。

後半は 31 から。

[俯仰法]・「抑揚」の解説
 <俯仰法>
筆を運ぶ方に筆管を倒して書く用筆法で、右に進むとき掌は仰ぎ 、左に戻るとき掌が俯すのでこう言う。

手首を使います。
送筆時の運筆の速度は速目。
始筆部への入筆はゆっくりと、落ち着いて。
入筆したら、一度ゆっくり筆圧を溜め、穂先に弾力・たわみを確実につけます。
終筆部を書き終わった時も、落ち着いて一旦筆の動きを止め、穂先に軽く弾力たわみを付けます。
速く筆を運ぶ所は、『虚線』の部分です。
楷書で言う、画と画のつながりの部分。
離れているからと言って、前画の終筆部から筆を離した時に、運筆が止まってはいけません。
筆が紙から離れたら、即座に次の画(線)の入筆部まで筆を運びます。
<抑揚>
運筆時、筆管を上下に変化させ、筆圧の強弱をコントロールします。
だいたい、
始筆時に筆管を下方に押し下げ、筆圧を強くします。
送筆部に移りながら、筆管を引き上げつつ運筆します。