渋谷PARCOで只今開催してます、大宮エリーさんの個展「思いを伝えるということ」に行って来ました。


始めは、かなりかしこまった感じの個展なのかな?と思ってたんですが、会場内から携帯電話のカメラで写真を撮ってる音が聞こえたので、一瞬にして、その厳粛さが消え(笑)気軽に足を踏み入れる事が出来ました。


エリーにアテンドされながら、入り口を通り、先ず先に目にしたのは、白壁にプリントされた文章。


今回この個展の為に書き下ろしたエリーの言葉ひとつひとつが大事そう
プリントしてあり、見た目は無機質なんですが、その無機質さが、言葉の重みを、より一層引き立ててた気がします。


まじまじと見つめエリーの言葉を読む。


ちらっと横を向いたら、エリーが「どうや!俺の文章、なかなかエエやろ?」みたいな顔で僕を見つめるので、「ちょっと、あっち行っててくんない?終わったら電話するから・・・」とその場でお別れ(笑)


そして、気を取り直して、もう1度読み返す。


最初の文章は、今回のテーマの
「思いを伝えるということ」が一体どう意味なのか?をプロローグ的な感触で書かれてると言う印象を受けました。


思いを伝えるということ・・・


なかなか難しいテーマだと改めて感じました。


結構、人が多かったので、列ができてたんですが、前の人の歩幅に合わせ、ゆっくりと、歩きながら文章を読む。


前の人のスピードに合わせ、読む速度を合わせ・・・。


その行為そのものが、「思いを伝えるということ」と言うテーマになんとなく合ってるような気がして、ゆっくり、ゆっくり、呼吸も合わせ、エリーの言葉を読む。


中に入って行くにつれ、
言葉だけではなく、光りや音など、視覚や聴覚にも優しく伝わってくる心地良さを感じ、「思いを伝えるということ」をどんどん深く考える機会を与えてくれる。



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鍵や小瓶、電話ボックス、ルーペに顕微鏡。


子供の頃、触れて来た懐かしい感触。


電話ボックスの存在すら知らない子もいるんだろうな~・・・。


一緒に歩きながら、読めない漢字を教えてあげながら、,ゆっくり、ゆっくり。


言葉にしないで思いを伝えるのって、本当は、難しい事なんです。


ひょっとしたら、それは、人間が退化したからなのかもしれないけど・・・。


でも、人は「言葉」でコミュニケーションをとることができる。


時には、傷付けてしまったりするけど・・・。


でも、思いを伝えることができる。


ならば、思いを伝えたい。


時には文章にしてみたりしながら。


僕がいつも頂いてるファンレターも、きっとこう言う思いがたくさん詰まってるんだな~って思いました。


僕は、普段から何かしらテーマを持って人と接したりした事は無かったんですが、この個展に足を運び、壁に書かれてる言葉達を丁寧に読むにつれ、心の中に
「思いを伝えるということ」と言うテーマを掲げ、人と接していきたいな~と思う事が出来ました。


きっと、言葉は、受け手側の気持によって、思いを伝える側とは違う印象を受けてしまう事も多々あると思いますが、それで良いと思います。


出口に最後の言葉がありました。


とても印象的でした。


「逃げても良いんだよ」


受け取り方は人によって違いますが、僕には、とても前向きな言葉でした。


2月27日まで渋谷PARCOで開催されてますので、是非、色んな言葉達に出会いに足を運んでみて下さい!


http://www.parco-art.com/web/museum/


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