スキーブーツは様々な機種がラインナップされています。

スピードを出すためのもの、オフピステを滑るためのもの、ゲレンデを長く滑るためのものなど形は同一メーカーでも用途によって形がガラリと変わっています。


硬度、ラスト、前傾角などは最近よく取り上げられているので気にされている方もいると思いますが、その他にもブーツを形づくるものには、フットベットの形状、ソールの形状、バックルの形状、ロアシェルの切れ込み、サイドヒンジの位置、背面ビスの数や位置、挙げればきりがないですが、これらの要素を持ってスキーブーツは形成されています。


いうなれば各メーカー(というより各ブーツの開発者)がこのブーツはこういう使い方をして欲しいという意図をカタチで表現していると言えます。


このカタチについて考えたことがありますか?


僕はショップの人間です。

ショップの人間というのは一般スキーヤーよりメーカーからの情報もいち早く得ることができます。(9月になった今となってはネットや雑誌で流れている情報とそう大差はありません。)


「ここがこうなったからこういう利点があります」

みたいないいことばかりを伝えられます。

そのメーカーはそのスキーブーツを売りたいのだから至極当然ですし、それを否定するつもりも毛頭ありません。


それをどう理解してカタチから開発者の意図を汲み取って個々にあったものを提供できるかが僕らの仕事です。


でも少し考えてみてください。

カタチから開発者の意図を汲み取って

というのは誰でもできる作業です。


僕はショップの人間ですが、特別なことをしているわけではありません。。

このカタチのブーツをこういう人が使うとどうなるかをカタチから推測しているにすぎません。

できる限り主観は交えず、客観的に見て考えます。


考えるという作業は誰にでもできるんです。


情報はあくまで情報でしかありません。

それをどう使うかはスキーブーツを販売する販売員であり、スキーヤーなんです。