ブログ紹介にも書いたように、最近読んだ本の感想をここで1つ。


学生時代に比べると、量が減ったものの、これでも私、割りとサラリーマンの中では読んでいる方かと。

大体、週平均、2~3冊(多い週は週4~5読んでるときも)は読んでます。


今回、取り上げるのは、法月倫太朗さんの、「ノックス・マシン」(角川書店)。

法月さんといえば、ミステリ好きの方には、『新本格』を代表する、”ロジック”が魅力の作家として、知られています。

しかしながら、「ノックス・マシン」は、『本格ミステリ』を題材としたSF作品です。

ちなみ、「ノックス・マシン」、「引き立て役倶楽部の陰謀」、「バベルの牢獄」、「論理爆発―ノックスマシン2」の4作からなる、中短編集です。



さて、前置きが長くなりましたが、感想はというと……。


”ネタバレ”になるので、本の内容には触れませんが。


正直なところ、”SF”だけで育った読者には、少々(作品に出てくる固有名詞などがわからず)、消化不良になるかもって思いました。

”本格ミステリ”だけで育った人の方が、SF的な専門用語はスッと頭に入ってこずとも、割りと愉しめるかと。


”本格ミステリ”の素養があり、SFも少し齧っている人は、大変愉しめる作品です。

あと、SFの素養がなくとも、”法月倫太朗”ファンには、大変面白い作品です。

(『しらみつぶしの時計』が肌に合った人には特にオススメかな)



もし、何かの拍子に、”本格ミステリ”に詳しくにのに、この小説を手に入れてしまった人には、「引き立て役倶楽部の陰謀」から入ってみてください。

そんで、”本格ミステリ”の素養が出来てから、作品を全編に渡って再挑戦してみると、良いかと。


そんなわけで、『本の感想記事』の一発目から、抽象的な言葉で筆を進めてしまいましたが、懲りずに、今後もお付き合いいただけると、嬉しいです。


『物流業界』関連の記事も、少しづつではありますが、充実させていく予定です。



それでは、また~!

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