春はあけぼの 超口語訳 第二十九段 | 横内ガラス

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清少納言のおばさんが書いた「枕草子」

誰でもわかる超口語訳でお送りいたします!!

おもろい清少納言のおばさんのつぶやきをお楽しみください!

 

 

第二十九段

 心胸騒ぎするような、

  かすかな不安や期待を持たせるもの。

 雀の子を飼う事。

 いろんな不安が心をよぎるのよ。

 例えば、死んじゃうんじゃないかしらとか、

 どこかに逃げちゃうんじゃないかな、とか、

 蛇にでも襲われたら… なんてね。

  幼い子を遊ばせている横を通る時。

 その子にぶつかって怪我でもさせたら大変、

 なんてドキドキものよ。

  とても良い香りのする薫物を部屋で炊いて、

 1人まったりと横になっている所を

 誰かが気が付いて「これ何の香りなの?」

 って聞かれたりしたら、なんて答えようかしら。

  中国から来た舶来品の鏡が、

 少し曇っているのを見た時。

 自分の顔が少しぼんやりと写って、

 いつもよりちょっと美人な自分がそこにいるんだもの。

  素敵な男性が、ある家の前で牛車を止めて、

 従者に何か言いつけて、家の中に入ろうとしてる。

 この家にはどんな女がいるんだろう、

 この人とはどんな関係なんだろう、

 想像するだけで、心がときめいちゃう!

  久しぶりに髪を洗って、お化粧をして、

 良い香りが焚き込められた着物を着る時

 別に誰かに見せるわけじゃないのに、心晴れやかで、

 何だかいつもの自分じゃないような、

 いいことがありそうな、不思議な満足感にひたっちゃうの。

  恋人を待つ夜、待ちくたびれて、

 思わずウトウトしてしまう。

 はっと目が覚めると、雨脚が強くなって、風が吹き荒れてる。

 ふと不安になって、胸騒ぎなどする。

 恋人が戸を叩く音かと思ったけど、違った。

 あの人は本当に来てくれるのかしら、

 そんな風に思ってしまうのよね…