◆10月7日プレミアシップ第9節リヴァプールVSトッテナム。


そういえばプレミアリーグって呼ばれる事が多いけど、イングランドのトップリーグ(JリーグでいうところのJ1)って確か正確にはプレミアシップなんですよね。


昨シーズン4位のリヴァプールは今季ここまで7試合で4勝3分。いまだ無敗で勝ち点15の4位。ここまで無敗はアーセナルとリヴァプールのわずか2チームだけ。得点12失点2。2失点はマンチェスター・ユナイテッドと並んでリーグ最小。


一方アウェーのトッテナムは昨シーズン5位。しかし今季はなかなか勝ち切れずここまで8試合でわずか1勝。1勝3分4敗の勝ち点6で20チーム中18位に低迷。得点14失点16。得点はアーセナル、ポーツマスに次いでリーグ3位だが、失点の多さもダービー、レディングに次いで3位。


試合は前半12分、ジェラードのフリーキックをキーパーが弾いたところにヴォローニンが詰めてリヴァプールが先制。しかし前半終了間際の45分、GKロビンソンのロングキックのこぼれ球を拾ったキーンが飛び出していたキーパーをかわして同点ゴール。

前半を1-1で終えて迎えた後半。開始早々の2分、ペナルティエリア内で浮き球のパスをキーンがそのままボレーで決めてトッテナムが1-2と逆転。試合はそのままロスタイム(正確にはインジュリータイム)に入り、このまま終了かと思われた47分、右サイドからのクロスにフェルナンド・トーレスが強引にヘディングで合わせ土壇場で2-2の同点に。そのまま引き分けで試合は終了。


リヴァプールはぎりぎりで勝ち点1を拾った形に、トッテナムはぎりぎりでアウェーでの、しかもここ数シーズンほとんど勝っていないリヴァプール戦での貴重な勝ち点3を最後の最後で取り逃がす形になった。お互いに勝ち切れずリーグ戦4つ目の引き分け。リヴァプールは勝ち点16で4位をキープ。トッテナムは勝ち点7で17位に浮上。


この試合で2点を決めたロビー・キーンは3試合連続ゴールで今季通算4得点。やっぱりこの人は浮き球の扱いが上手いなぁ。海外ではどう評価されてるのか知らないけど、日本ではこの選手の特徴はスピードとディフェンスラインの裏への飛び出しだと語られることが多いと思う。確かにライン裏への飛び出しとその時の一瞬のスピードはあると思う。でもロビー・キーンをよく見てきたオイラに言わせてもらえば、この選手の一番優れている点は浮き球の処理だと思う。地面に付いたボールよりも浮いてる状態のボールを扱う方が圧倒的に上手いと思う。


オイラはあんまり人とか物に(特に人に)強く惹かれたり熱中したりすることは比較的少ないんですが、ロビー・キーンはその数少ない人物の一人です。彼よりも上手い選手はたくさんいますけど、何故か他の選手はそこまで好きにはなれません。2002年のワールドカップでテレビで初めて彼のプレーを見た時に何故か好きになりました。こういうのは理屈じゃないですからね。彼の中の何かとオイラの中の何かがきっとうまくフィットというか共鳴したんじゃないかなぁと思います。