昨日「多文化共生論」という講義を受けて思ったんですが、言葉や考え方や価値観(一言で言うと文化っていうことなんですが)の全然違う人同士が仲良くしたり理解し合うのはとても難しい。誰の言葉か忘れましたがこんな言葉が紹介されました。「真の敵がいない者には真の友もいない」つまり他者を憎めない者は、自分や身近な人を本当に愛してはいない。この言葉には凄く納得できるものがありました。


世界が平和になればいいとか簡単に口にする人がいますが、もし平和というのが争いの無い世界のことを指すのなら、その世界は愛情や執着といったものも希薄な無気力な世界のはずです。そんな世界は有り得ないし、もし仮にあったとしてもそれは幸せな世界なのか疑問です。


本当にこの世界が争いが無くて幸せな世界になるためには、人間から「老い」と「死」が無くなることは最低限必要だと思います。命に、時間に限りがあるからこそ、人は必死に、他人よりも早く欲しい物を手に入れようとする。


あとは人が多過ぎて需要と供給のバランスが悪過ぎる。全ての人に物が行き渡らない。物の量が限られてると取り合いになって争いが起きる。とりあえず人口を減らすしかないけどそれは難しい。なら人口を減らさずに争いを減らす為にはどうすれば良いか。比較的ものを持っている人たち一人一人が、個人個人が、少しずつ欲望を抑えて我慢するしかない。でもそれを嫌がる人は相当多いと思う。それはそれで悪いことではないと思う。ただ、自分の欲望を抑えて我慢することができない、そのことに価値を見出せない人間には世界平和を語る資格は無いと思う。