古賀市の薦野に古民家で本格インドカレー
が食べられるお店があると、友人から聞いていました。
本日、甥っ子1号の運動会
。おりしも台風が近づいているということで、運動会はプログラムを頑張って短縮してお昼までに終わらせる、開始も早めるってことで、会社に行くよりも早起きして、じぃじ&ばぁば(私の両親)を甥っ子の小学校まで送迎。(弟一家は車で一時間とちょっとのところに在住)
で、早起きして運動会を見に行った私も母も、夕飯を作りたくないからと、晩御飯は外食決定。
ということで、上記の古民家カレーに行ってみることになりました。
一応、初めて行くお店だし、田舎の分かりにくいところにあるのでスマホのナビ機能を働かせて、ちょっと横風の強い中、出発
田舎の細くて暗い道。土地鑑がなければ、ここはどこってもんですが、うん、この道は清滝に蛍
を見に行く時にいつも通る道だべさ。
そんなわけで、辿り着きました。古民家カレーショップ「古々地庵」
外観はこんな。家の周りをぐるりと廊下が巡らせてあるこのあたりの典型的な古い農家の造りです。
中に入ると
立派な床の間があって、この他に広くてどっしりとした立派なテーブルが3つ。
奥の襖の向こうにも席があるようです。
カレーはキーマ、野菜、チキン、海老の4種類。他に野菜とチキンのスープカレーがあったので計5種類。
海老とチキンは+50円でホウレンソウの入ったサグ・カレーに出来るようです。
カレー+サラダ+ナンorライス+ドリンクがセットになったBセットを注文。
他に砂ずりのタンドール焼きがあったので、注文しました。タンドールチキン、結構好きなんです。けど、砂ずりは初めて見たメニュー。
私たちが座った席は、大きな木を輪切りにした厚い板をそのまんまテーブルにした重厚なもの。
この古民家で、こんな重厚なテーブル席だと創作和会席とか、仏蘭西料理のコースとかになりそうなのにカレーというところがミスマッチで楽しい。
立派なみずやに伊万里とか波佐見っぽい民陶のお皿がいっぱいあったので、もしやカレーも染付のお皿で出てくるかなーとちょっとわくわくしていたのですが、残念ながら、本格インドカレーのお店でおなじみの金属のお皿でした。仕切りのある大きな丸いお皿ですね。そこの小さい仕切りにサラダとカレーを入れた金属のお椀が乗っていて、大きい仕切りにはべろーんと飛び出すようにナンが乗っているというあの状態。
写真を撮り忘れてしまったのですが、外観だけなら他の本格インドカレー店と同じような感じなので、まぁいいか。
こちらはセットのマンゴラッシー。
手づくりなのかな? 甘さ控えめで、他の店のラッシーより粘度が高いような気がします。とりあえず、おいしい。
砂ずりのタンドール焼きはちゃんと古伊万里(風?)のお皿で出てきました
味付けは、ヨーグルトとスパイスのタンドールチキンの味なのですが、砂ずり独特のこりこりした食感がたまりません。
ところで、母の実家は農家なんですが、そこがこのカレー屋さんと似たような感じの古民家なんです。
もちろん、このお店みたいにお洒落に改装してないので、本当にふるーい田舎の農家なんですけどね。
子供の頃、母の里帰りでおばあちゃんちに泊まった時、何が怖かったって、
。
昔の農家ですから、便所(トイレなんて洒落たもんではありません)は北側の一番陰気
な場所です。表に面した廊下のどん詰まりの板戸を空けると、そこから直角にまた廊下。で、板戸の目の前、廊下を挟んだ反対側にもう一つ腰高の板戸があって、そこを開けると外に手水があったのでした。腰高板戸のお隣は男性用のアサガオ便器があって、そのお隣に今はとんと見なくなったぼっとんの和式便所(ええ、繰り返しますが、トイレなんて可愛いもんじゃありません。便所です。便所)。トイレの廊下の突き当たりは壁で仕切られていましたが、その壁を取り去ると奥の座敷横の廊下に繋がるという造りだったのです。
昼でも陰気で怖かったのに、夜中は何か
出そうで本気で
だったあの便所・・・
で、長々と何が言いたかったかというと、ここのトイレが祖母宅にそっくりで思わず笑ってしまったのです。
もちろん、廊下も板戸も、あくまで小綺麗に、お洒落に作り直してあるんですけどね。
板戸を開けて、真正面の摺りガラスのアルミサッシの窓を見て、
「あー、ここも昔、板戸だったな。んで、外に手水があったとみた」
と心の中で呟き、その隣に男性小用の(アサガオじゃなくて、縦型のね)便器があるのを見て、
「ここ、前は絶対アサガオだったはず」
と思い、その奥のしっかりウォシュレットまでついた洋式
個室に
「ここもぼっとんだったんだよなー、きっと。掃出し窓も絶対ついてた」
とにんまり
個室の前からさらに廊下は続いていたのですが、改装前の本当に農家だった頃はそこに壁があって薄暗かったはずだと色んな意味でにまにま
してしまいました。
祖母宅(今は祖母は亡くなってますので伯父宅ですが)も、手をかけて改装したら、こういう
な古民家に生まれ変わるのかな、などと思ってしまったのでした。
