ガラスの「ガ」の字も、

頭になかった私。


グラフィック関係の知り合いのツテで、

「地球の○き方」という旅行の案内誌の仕事をもらい、

個人的な興味もあったので、

インドネシアへ

行くことになりました。


1回の旅行のつもりが、
2回3回、、、今思い出せば、軽く20回は
行ったでしょうか。。。。

特にバリにはまってしまい、お金をためては
飛行機に乗っていました。


そんなバリでの旅行中、
私は現地の友達と、
のんびりと浜辺であそんでいました。

と、ふと、その美しい砂浜に、

げげげたが、、、、下駄が、、、、

落っこちているではありませんか。


「むむむ、下駄? しかもちょっと背の高い下駄・・・

もしや、天狗か?  バリに?・・・・」


数分、その下駄をながめながら、
頭をいろいろなことが駆け巡ったのを
覚えています。


すると、海から上がってきた、

見知らぬ天狗、、、、じゃない、おじさんが、

こちらへ歩いてきました。


私はすかさず、

「この下駄、おじさんのですか?」


天狗おじさん:「そうだよ。日本のどこから来たの?」



ってな具合に、話し始め、
あっという間になかよくなってしまいました。

天狗おじさんは、数人の若い男性をしたがえていて、
絶対ふつうの人じゃない感じ。

聞くと、関西で塾のオーナーをしていて、
塾講師をつれて、バリに旅行に来たそうです。


すっかりお友達になり、
お互いの連絡先を教え合い、

「六本木に行ったら、一緒にのもうね~。」

(当時六本木に住んでいた関係で)
「私もそっちに行ったら連絡しますね~。」などと、
軽い約束をしてわかれました。




その後、数ヶ月後、東京でフツーに暮らしていた私。

ある日、天狗おじさんからの電話がありました。


「六本木に行くから、でておいでよ!
知り合いの女性2人も一緒だけどいいかな?」


私:「オーケー!」


で、六本木のレストランで、4人の食事がはじまりました。


知り合いの2人の女性と、天狗おじさんは、
富士山登山で知り合ったそうで、
富士山以来、2度目の再会なのだとか、、、、。


私はバリで、、、と話すと、4人の出会いが
まるで一期一会を絵に描いたようで、
とても大切なものに思えました。

人との出会いはおもしろいものですね。


ステキな女性2人が、ガラス作家だったことは、

まさに運命の出会い。


ガラスをつくって、展示会などで発表しているという
その女性たちは、
本当に、楽しそうにガラスについて
語ってくれました。


「わ~~そんな世界があるんですね!!!」と
私は大感激。

自分の道をみつけ、それを実行している女性は、
輝いていました。



私:「ガラスをつくっているところを見てみたいな。」

女性:「じゃあ、一緒に新島へいかない?」

私:「はい!」



ということで、
海外からの有名なガラス作家が
デモをするという、新島のガラスセンターへ、
その女性と一緒にでかけることになりました。


朝日をあびながらの、船旅。


新島で見たものとは?!~つづく~