もう、だいぶ吐き出させていただきました。

まだ、エピソードはたくさんありますが、ある程度すっきりしたと思って、

気を抜いたら、またあふれてきました。

 

なぜ、私はこの家を出て行かなかったんだろう。

子どものころから、あんなにも何度も「出ていけ!」と言われて。

「気持ち悪い」と言われて。

精神ズタズタだったのに。

この年になってまだ、この辛い気持ちを思い出すだけで味わうのなら。

今、認知症で老人ホームに入居している母に対して。

一生苦しんでも消えない痛みと傷を、心に深く深く刻み付けてやればよかったのに。

わたしの身体に、絶えなかったアザの痛み。

「あんたがバカだからそうなる(叩かれる)のよ!」

そう、仰ってましたけど。

 

あの痛み、そのままそっくり、母の心にお返しすればよかった!!

引き裂いて、ズタズタにしてやればよかった!

立ち直れないくらい。気にする世間体やプライド全部ぶち壊してやればよかった!

顔を出して外を歩けないほどに、してやればよかった!!

もっと、もっと、それだけ私を傷つけて、修復不可能なほどな状態にしたことを、

思い知らせてやればよかった!

認知症なんか、発症できないほどに思い知らせてやればよかった。。。

 

そうしたら、今、すっきりとしていたんだろうか。

自分の人生は、穏やかで笑顔溢れるものになっていたんだろうか。

今、自分が心から望む、すべてが満たされ、穏やかに楽しく過ごす人生に、

なったんだろうか。

 

時間は巻き戻せないし、やり直しも出来ない。

起きてしまったことは、自分で修復改善するしかないのはわかってる。

人のせいにしたってはじまらない。

頭では、そんなことはわかっていて。

過去じゃなくて、この先を、未来を良いものにすることにエネルギー使おうよ。

そんなこと、百も承知だよ。

頭では、わかっている。

過去にとらわれているのは、不毛だってことも気づいている。

だけど、その過去にまとわりつく、どす黒い渦は、煙のように漏斗雲のように

わたしの心を、そこへ引き戻そうとする。

呪縛の世界へ。

母の言うことを聞いていればいいと、自分でものを考えてはいけないけれど、自分で考えて行動しないと叩かれtw、土下座して、謝っているうちになんで怒られて、なんで謝って、自分が何をしているのかわからなくなり、ただただ、その場から許してもらって、解放されるまで「ごめんなさい」を繰り返したあの時間へ。

 

私の心の奥では、まだ、あの時の自分が鉛のように固まって、何も考えられずに、

泣くことも出来ずに、土下座して額が赤くなるほど床にこすりつけて、打ち付けて。

動けないでとどまっていることを知っている。

自分が変わろうとしたことで、置いてきた過去の自分が。

まだ、そこにいる。

自分を抱きしめて、当時の自分を慰めても、労わっても、寄り添っても、解けない自分。

そんな自分、彼女は、今私が新しいことに挑戦して、未来を見つめて動いていること、学んでいることを知らなくて。

どんなに話しかけても、行動して見せても、彼女の眼は呪縛に漬けられていて、こちらを見る方法も手段も気づけないでいる。動いたら、ほかのことに気を取られたら、また怒鳴られて、叩かれて痛い思いをすると思っているから。

 

一生分の時間、この痛みと苦しみを与えた母へ。

一矢報いてやらずに終わらせていいのかと。考えてしまうことで、また。

軽やかに変化していた自分の心が墜ちて行ってしまう。

 

こんな、フラッシュバックのループも、落ちている時間も短くなったし。

出現する頻度も少なくなった。

とっても良い傾向で、そこは喜んでいます。

「あぁ、また来たなぁ。」

くらいで、受け止めて。そのたびに昔の自分と蘇る記憶を抱きしめて、

「よく耐えたよ。すごいよ。もう、大丈夫なんだよ。もう起きないんだよ」

と、伝えて、抱きしめよう。

そうやって、ちょっとずつ。

一生かけて、抱きしめて癒していこう。

 

気持ちが落ち着いたところで。

今日はここまで。